| ザガートのようなコーチビルダーは「販売する顧客を絞る」ことで量産車にはできないチャレンジが可能に |
ザガートはモータースポーツに関連する豊かな歴史を持っており、今後の展開にも期待がかかる
さて、先日ナゾの新型車の予告を行っていたザガートですが、ついにそのニューモデル「ザガートAGTZ ツインテール」なる奇想天外なクルマを発表。
これはル・マン24時間レースを走ったアルピーヌA220に敬意を表したもので、ベースとなるのはアルピーヌA110。
なお、ザガートは古くから(他社がそれに注目していなかった時代から)エアロダイナミクスに対して強いこだわりを見せ、それは同社が航空機製造業に携わっていたという事実に起因するのかもしれません。
そのため、過去にはアルファ ロメオ TZ1をはじめとする「TZ」シリーズ、、イソ・リボルタGTZなど、コーダトロンカ含む独特なテールエンドを持つクルマが多数存在します。
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アルピーヌ・ザガートAGTZ ツインテールはこんなクルマ
そこで今回発表されたザガートAGTZ ツインテールを見てみると、なんとこのクルマは取り外し式のテールパーツによって「通常のテール」「ロングテール」との両方を行き来する事ができるというクルマ。
こちらがショート(通常)テールバージョンで・・・。
こちらがロングテール。
なお、このカラーリングはA220オマージュ」だと紹介されており、ザガートがインスタグラムに投稿した動画にて当時のカラーリングを見ることが可能です。
なお、こういった「ロングテール」について、エアロダイナミクスを向上させるための手法として確立されており、とくにマクラーレンF1 GTRロングテールが有名かと思います(マクラーレンはこのロングテール=LTをサブブランド化している)。
ただしレーシングカーであればいざしらず、ロードカーにおいてはこの「ロングテール」は日常性を阻害してしまうことになってしまい、そこでザガートが考えたのがこの「脱着式ロングテール」ということになりますが、まさに「この発想はなかった」という感じですね。
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アルピーヌ・ザガート AGTZ ツインテールの価格は65万ユーロから
なお、このアルピーヌ・ザガート AGTZ ツインテールは19台のみが製造され、その価格はなんと65万ユーロ(現在の為替レートにて約1億600万円)から。
もちろんこの「オマージュカラー」のほか、自身の指定による内外装のパーソナリゼーションが可能であると案内されています。
現時点ではベースモデルのアルピーヌA110からのスペックの変更についてアナウンスがなされていないものの、アルピーヌは5月に開催されるコンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステにて(今回オフィシャルフォトにて提供されている)ブルーとホワイトの個体、さらにはフランス国旗にちなんだ青、白、赤の「トリコロール」オマージュ カラーリングを施した3台目を展示するとコメントしており、その際にはさらなる詳細情報が提供されることになるのかもしれません。
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