| BMWは”9シリーズ”を発表する可能性 |
BMWは新型「8シリーズ」を発表したばかりですが、さらにその上の「9シリーズ」を発売する可能性を示唆。
これは英国Autocarに対し、BMWのチーフデザイナー、エイドリアン・ファン・ホーイドンク氏が語ったもので、「我々は8シリーズを発表したのみでは終わらない。我々デザイナーはさらに多くのアイデアを持っているし、BMWという会社はそれを作ることが出来る」とのこと。
9シリーズはメルセデス・マイバッハに対抗?
さらには「我々デザインチームは2021年、そしてその先の2030年までを見ている」とも述べており、この先BMWは多数のモデルを登場させることになりそうですね。
現在BMWは「奇数はセダン、偶数はクーペ」という命名法則があり、9シリーズが登場するにしても、以前の「Z9コンセプト」のようなクーペではなくセダンになると思われ、そしてメルセデス・マイバッハS600のライバルあたりを目指すことになるのかもしれません。
なお、メルセデス・ベンツは現在「ブランドの若返り」を狙って比較的価格が低いFFモデルに注力しており、しかもエントリーモデルまでにも上位モデルと同等の装備を付与。
そのため非常に競争力が強い商品に仕上がっているものの、自社の上位モデルを食いかねないのも事実だと思います。
このあたりBMWは「1シリーズ」の投入で嫌というほど理解したのだと思われ、そのために(エントリーよりも)上位モデルへと展開を行っているのだと想像しますが、これは新しい顧客を獲得できる可能性がある反面、失敗すると「手痛い」ダメージを負うことにもなるため、諸刃の刃だとも言えそう。
なお、多くのブランドはまず試乗貫通価格(競争力のある、ペネトレーションプライス)をもって商品の普及を図り、その後に上位移行を目指す、というのが常套手段。
中にはケーニグセグやパガーニのような「いきなりハイエンド」という例外もありますが、それはよほどの武器があってのこと。
よって普通はエントリー価格から入り、徐々に価格帯を上げてゆくことになるのですが、上位移行させようとして成功したブランドは非常に少なく(あまり記憶にない)、フォルクスワーゲンも「フェートン」で大きな失敗を経験していますね。
BMWは今後大きく変革する可能性がある
BMWの方向性としては様々な話が報じられており、ひとつはスポーツモデルの拡充。
Mモデルに対して「CS」「CSL」を追加するとしており、
さらにはエレクトリックモデルを拡充し、スーパーEVを投入する計画もあるようですね。
デザイン的な方向性だとキドニーグリルが巨大化し、角ばったオクタゴン形状となること、さらには左右グリルが連結するという手法が「既定路線」。
ヘッドライトについては、新型3シリーズのように「イカリング」を廃止する方向であるように思えます。