| まさかこんなに早くM3からマニュアル・トランスミッションが消え去ることになろうとは |
流れから見てもう二度とM3にMTが設定されることはないだろう
さて、先日BMWの偉い人が「そのうちマニュアル・トランスミッションはなくなりますよ。買うなら早いほうがいいです」とコメントしていましたが、ここ日本においてはその話が現実となり、M3のマニュアル・トランスミッションが廃止されるに伴い最終限定バージョンの抽選販売開始がアナウンスされることに。
この「MT搭載」M3最終限定モデル、BMW M3 MT FINAL EDITION(1420万円)はアルピン・ホワイト、ブラック・サファイア、Mブルックリン・グレーの3色のみが選択可能で、用意されるのはそれぞれ50台のみ(合計150台)。
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BMW M3 MT FINAL EDITIONの注文受付は3月27日まで
BMW M3 MT FINAL EDITIONの注文受付は3月27日まで専用ウエブサイト上にて行われ、注文が限定台数を上回った場合には”厳正なる抽選”にて5月末までに当選者を決定する、と発表されています(納車は2024年第2四半期以降)。
このM3 MT ファイナルエディションは、ドイツ・ツーリングカー選手権にてBMW M3が初優勝を飾った際(ドライバーはロベルト・ラバリア)のカラーリングをイメージしているといい、ホイールは専用のゴールド仕上げ、そしてシートにはやはり専用のレッドアクセントが付与されます。
そして何より重要なのは、このM3 MT ファイナルエディションが「右ハンドル仕様」ということで、これは世界的に見て非常に希少な存在であることは間違いなく、長期的に見ると高い価値を発揮することになりそうですね。
ちなみにこちらがアルピン・ホワイト(実際に納車される車両のホイールはゴールド)。
ブラック・サファイアに・・・。
Mブルックリン・グレー。
このM3 MT ファイナルエディションにつき、以下主要装備がアナウンスされています。
- BMWレーザーライト + ハイビームアシスト
- アコースティック・ガラス(特別装備)
- サンプロテクション・ガラス(特別装備)
- Mカーボン・ルーフ
- Mハイグロスシャドウライン + M ハイグロス・シャドウライン・エクステンデッド・コンテンツ
- F19in/R20in 鍛造826M ゴールド・ブロンズ/M コンパウンドブレーキ(特別装備)
- Mスポーツ・シート
- レザー・メリノ・ブラック+レッド・アクセント(特別装備)
- Mカーボン・トリム
- Harman/Kardonサラウンド・サウンドシステム(特別装備)
- 専用ロゴ入りサイド・シル(特別装備)
- パーキング・アシスト・プラス(特別装備)
- Mシートベルト(特別装備)
- M Driveプロフェッショナル(特別装備)
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参照:BMW