| ただし電動化車両にPHEVやハイブリッドが含まれるのかどうかは現時点で分かっていない |
いずれにせよ、命名変更後には「一瞬の」とまどいが市場に生じることになるだろう
さて、先日報じられた通り、BMWが長年ガソリンエンジン搭載モデルに対して「i」という文字を使用してきた慣習を終わらせる、と正式にコメント。
BMW は長い間、たとえば325i、540i など、モデル名の末尾に「i」の文字を付けてきましたが、この文字は当初、キャブレター車と燃料噴射車を区別するために使用されていたもので、「電子式燃料噴射装置(インジェクター)」を示すものです。
しかしながらもう(ずっと前に)キャブレターは姿を消しており、区別としての「i」の意味はなく、そして少し前にはエレクトリックブランドとしての「i」を設立しているため、なにかと整合性が取れなくなってきていたわけですね。
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すでにこの新法則を採用するであろう新型車も
なお、この新しい命名法則は少し前からウワサされており、実際に次世代X3に対してはこれまでのような「M50i」という表記ではなく「M50」というグレード名表記が採用されるといい、今後徐々にこの記載が普及してゆくことになるものと思われます。
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BMWブランドおよび製品管理、コネクテッド カンパニー上級副社長のベルント・コーバー氏は「我々は、電気自動車にこそiという文字を用いることを望んでいる」と述べていて、よってこの(”i”がガソリン車から取り外され、電気自動車のみに用いられるという)方向性が拡大してゆくことは間違いなく、しかし現時点ではたとえば「完全電動車としてのi5」、そして「ガソリンエンジンを積む540i 」とが併売されており、これらを新しい命名法則に一致させるにはフェイスリフトもしくはフルモデルチェンジを待たねばならず、よって完全に「iという文字が電動車専用」となるには時間がかかる、ということに。
ただ、現行「4シリーズ」が3シリーズから分離したときこそ違和感があったものの、今では全く違和感がなく、それどころか「かつては3シリーズの中にクーペが存在し、それが独立して4シリーズになった」という事実を知らない世代もいるものと思われ、よって今回の「i」についても時間がたてば完全に馴染んでしまうのかもしれません。
ちなみにですが、これからのガソリン車のグレード表記についてはあまり語られておらず、たとえば「325i」がただの「325」になってしまうのか、それとも別の新しい命名法則が導入されるのかはまったくナゾ。※以前の報道では、単に「i」が外れる、というものもある
ただしフルモデルチェンジ版の新型X3の公式発表までにはなんらかのアナウンスがなされるものと思われ、続報を待ちたいところです。
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