| アルピナとGRスープラとの性格はマッチしないかもしれないが、このエレガントさは捨てがたい |
GRスープラには「Mスペック」を持つハードコアモデル追加のウワサがあるが
さて、いつも「いかにもありそう」な、しかし実際には存在しないクルマのレンダリングを作成してぼくらを楽しませてくれるアビメレックデザイン(Abimelec Design)。
今回は「この発想は無かったな・・・」というGRスープラのアルピナ化レンダリング「アルピナ・クーペS」を公開しています。
アルピナはもともと事務機器メーカーとしてスタートしていますが、二代目のブルクハルト・ボヴェンシーペンがモータースポーツに参加するために自身のBMWをチューンし、そのクオリティがBMWに認められて「BMW公認チューナー」としての地位を獲得したことから現在のアルピナの(チューニングブランド、そして自動車メーカーとしての)歴史が始まります。
現在、アルピナはBMWの傘下へ
その後1965年にはアルピナ・ブルクハルト・ボヴェンシーペン合資会社が設立されて現在のアルピナの原型となり、1983年には正式にドイツ自動車登録局から「自動車メーカー」としての免許を付与され、ここから自社名義でのクルマの製造を本格的に開始。
自動車製造に関しては、BMWから未組立の(車体含む)パーツの供給を受け、アルピナの考える品質やクオリティに従って組み立てや独自パーツの組み込みを行っており、外観こそはBMWではあるものの、実際には「BMWとは似て非なる」クルマです。
なお、昨年からBMWとの本格的な提携が始まり、その提携が有用ということでBMWがアルピナを買収することが決定していますが(2025年12月31日以降に全権がBMWに移る)、今後徐々にアルピナとBMWとの棲み分けが明確になるのかもしれません。
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ちなみにですが、アルピナ各モデルの価格帯はBMW「M」モデルと同じくらい。
ただし両者の相違について、ぼくとしては「Mモデルはサーキット、そして加速重視のピュアスポーツだが、アルピナはアウトバーンなど高速移動用かつ快適性に特化した最高速重視型のラグジュアリーGT」だと捉えています。
加えて、少量生産が可能という性質を活かし、BMWとの提携後は、「BMWだと採算に乗らない」ニッチな製品を(BMWのかわりに)送り出すなど、BMWとの理想的な補完関係を構築しているように思えます。
トヨタとBMWとの関係性も「薄く」はない
GRスープラはBMWとの共同開発が行われたことがよく知られていますが、これについてはBMWにとっても「魅力的なプロジェクト」であったもよう。
おそらくは「スープラを共同にて開発した」という事実がBMWのイメージを押し上げることとなっており、BMWとしてはコストの平準化以外にもプラスに動いた局面が多かったのかもしれません。
実際のところ、BMWは「次期ランドクルーザーとBMWの新型オフローダーを一緒に開発したい」というコメントを発したとも報じられており、メルセデス・ベンツGクラスのような本格オフローダーを持たないBMWとしては、「ランクルと共同開発」したという事実をもって、メルセデス・ベンツGクラスに対抗しうる、ボディオンフレーム構造を持つラグジュアリーSUVを発売したいと考えているのだろうと推測しています。※ただ、トヨタとしてはさほどBMWとの関係にメリットを見いだせなかったようで、今後についてのコメントはなされていない
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アルピナにはいくつかの特徴がある
なお、アルピナのクルマにはいくつかの特徴があり、まずひとつはそのボディカラー。
ダークブルー、そしてダークグリーンがその象徴的なボディカラーだと広く認識されており(もちろん他のボディカラーも選べる)、今回のレンダリングにおいてもしっかりダークブルーとダークグリーンが再現されることに(このあたり、アビメレックデザインはよくわかっている。ほかのレンダリングもそうだが、自動車業界への理解や愛が感じられる)。
そしてもうひとつは「アルピナストライプ」。
これは実際の(貴金属の)金を配合したと言われるもので、ゴールドそしてシルバーがありますが、そのパターンがアルピナ特有であり、(高額なオプションだとされるものの)これをもってアルピナが完成する、とも考えています。
ちなみにフロントバンパー中央に「ALPINA」の文字が入るのも独特の仕様ではありますが、新型B3とD3 Sではこれが「立体」へとアップデートされていますね。
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さらには20本のスポークを持つホイールも「アルピナ」であることを主張するアイテムのひとつであり、そしてやはり今回のレンダリングではしっかり再現されています。
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