BMWをジャパンのエイプリルフールネタ。
大正時代の風景として当時もBMWが走っていたとする画像を公開。
なおその車は先ごろBMWが100週年記念で公開した「ビジョン・ネクスト100」ですね。
BMWをはここで「エイプリルフールは100年前に始まった」というさらに二重のウソをついていますが(実際のところ起源は不明)、これは今年がBMWにとっての100週年ということに掛けているのだと思われます。
なお画像の奥にある円柱状のビルはドイツにあるBMW本社ビルですね。
さりげないようでいて、シレっとウソを付いてしまうあたり、なかなかのセンスだと思います。
今年はかなりな量のエイプリルフールネタが発表され、かつひとつの自動車メーカーにおいても複数のネタ、複数地域からのネタ発信があり、かなりバラエティに富んでいますね。
そんな中、「明らかにネタ」とわかるものもあれば「マジ?」と本気の反応をしてしまうものも。
マツダのカナダ法人が発表したネタはまさに後者ですが、「よりジージードライブを推し進めるため、マツダは2018年にはマニュアル・トランスミッションを全廃する」というもの。
これはいかにも「本当っぽかった」ために、このネタ投下の3時間後にはマツダが「ネタでした」とツイートを行うはめになりましたが、多くの人が「引っかかってしまった」秀逸なネタと言えるでしょう。
一方マツダ本社(日本)はとくにネタ投下はなく、ハッシュタグに「エイプリルフール」と入れるにとどまっています。
今回はオペルのエイプリルフールネタ。
オペルがジュネーブ・モーターショーで発表した「GTコンセプト」はかなりの熱狂をもって迎え入れられましたが、そのGTコンセプトをモチーフにしたミシンを発表、というもの。
ここまでは「普通」なのですが、GTコンセプトそのものがオペルの過去へのオマージュであり、今回のミシンは「オマージュ第二弾」という設定。
なおオペルは1862年に開始したミシンの製造がそのルーツとのことで(どうやらこれは本当らしい)、オペルの創業者であるアダム・オペルの姿をモチーフにしたもの。
糸を巻く部分がシルクハットのようになっていたり、ポーズがジョジョっぽいところがツボですが、これはノベルティ等で配るとかなり受けそうです。
オペルは残念ながら日本からは撤退していますが、「ティグラ」「カリブラ」等の名車を残しており、GTコンセプトも(発売されれば)名車として名を残しそうですね。
まだまだ出てくるエイプリルフールネタ。
今回はBMWモトラッド(BMWのバイク部門)がGS R1200とR1200 GSアドベンチャー向けに「GSサバイバルツール」を発売、というもの。
GSシリーズは過酷な状況下での使用を考慮していますが、それだけライダーもトラブルに直面することが多く、そんな時に「斧」「ハンマー」内蔵のプライヤーがあればそういった状況を切り抜けることができるだとうという設定。
ただしかなり「現実っぽい」内容であり実際に発売すると意外と人気が出るんじゃないかと思うのもこれまた事実です。
なおハンマーには栓抜きやノコギリ、ナイフ、ドライバーが付いており、ベーシックなセットで389ユーロ、プロ仕様で1699ユーロ。
相変わらず「いかにも本物っぽい」ネタで、あやうく騙されかけるところでした。
ミニが新グレード「ヒップスター・ハッチ」発表。
これは3スポーク・アルミホイールやレトロなチェック柄を外装に、内装にはこれまたレトロなラジカセ(しかもツインデッキ。イコライザー付き)をフィーチャー。
ピストバイクをモチーフにしてトランスミッションは「シングル」つまり1段のみとなり、強烈な加速とサーフィンをしているかのような上下に揺さぶられる感覚を楽しめるようですね。
なおシートは80年代風のケミカルウオッシュ風デニム。
BMWがxDrive搭載の幼児用シューズを発売。
カーペット、ウッド、タイルなどいかなり床においても幼児がトラクションを失うことなく歩けるという優れもので、まさにその機能はBMW得意とするxDriveそのもの。
アダプティブ・ラバーは床面に応じて硬さを変え、アルティメイト・ストローリング・デバイスは完璧な重量配分を実現し、より安全な歩行を助けるようですね。
対象年齢は3歳からで、男児用のブルー、女児用のピンクもラインアップ。
http://www.carscoops.com/2016/04/help-your-baby-take-its-first-steps.html
もちろんエイプリル・フールネタですが、BMWはドイツのメーカーらしく毎回「かなり真面目に」作ってくるのが特徴。
ストレートすぎて突っ込みどころがないのも事実ですが、こういったところにもメーカーの姿勢が表れていて面白いですね。
ヒュンダイがエイプリルフールネタとして、「後席用ARシステム」を開発。
後席に乗る子供が退屈しないようにウインドウに映像を表示させるものですが、このアイデアはなかなか秀逸(画像はリアサイドウインドウの内側に映像を投影している状態)。
教育用などに活用出来る可能性もあり、これはエイプリルフールのネタにとどまらず是非実用化してほしいところ。
下の画像はサンルーフから見える夜空に視覚効果を投影しているもので、非常に美しい光景を楽しめそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=nVp5RjVmMtU
正直ヒュンダイの車そのものは遠慮したいと考えていますが、ヒュンダイのデザイン、広告戦略については一目置いています。
ホンダがイギリスでナンバープレートに絵文字を使用する許可を取り付けた、と発表。
ホンダの調査によると96%の人が今までの数字とアルファベットのナンバープレートに比べて絵文字をナンバープレートに使用することを好んでいる、とのこと。
加えて97%の人がSNS利用時などに自分の感情を表現するのに絵文字を使用していることから採用を進めたとのことです。
ホンダも毎年エイプリル・フールネタを公開していますがさほど力を入れていないようで、今回も「ちょっとしたジョーク」程度ですね。
これを本気っぽくするためにイギリスの陸運局に該当する省庁の担当者のコメントを掲載(担当者の名前はシガツ・バカ)しています。
なおエイプリリフールネタでは、アウディはLEDを得意とするアウディらしいネタ、ボルボは自社の安全性をアピールするもの、スバルも同じくドライバーアシストを強調するもので、一方ホンダのように「ほとんど自社の技術や製品に関係のないもの」もあり、考え方や姿勢は様々のようですね。
そしてもうひとつ、日本法人から発表されたのがこちら。
「カブ(もちろんスーパーカブと野菜のカブを掛けている)」を畑で栽培しており収穫に向けて順調に成長中、というネタ。
あまりにあからさまな「ネタ」であり、しかも画像の合成品質がひどいということで話題に。
世界中のホンダを束ねる日本の本社がこのレベルでどうする、という感じですね。
ミニがスーパーカー化。30万円でガルウイングドアをオプション設定※エイプリルフール
ミニが3ドアハッチバック、ペースマン、コンバーチブルにガルウイングドアをオプション設定。
邦貨換算30万円(1958ポンド)で装着可能とのことですが、追って5ドア、クラブマン、クロスオーバーにも追加設定される、ということです。
このドアの装着によって駐車時の乗り降りに必要なスペースが2681ミリから1930ミリへと30%も減少。
横からの衝撃にも強く、事故を起こした場合にはリモコンで外部からドアを開ける(将来的にはアプリでの操作も可能)ことができるなど安全性にも配慮しており、ルックスと実用性を兼ねているようです。
もちろんこれはエイプリルフールネタですが、実際に設定されるのであれば今すぐミニを欲しくなるほどのインパクトがありますね。
ミニがイギリスの天気を「装備」できる”UKウエザーパッケージ”発売※エイプリルフール
自動車業界では比較的早い時期からエイプリルフールにネタを提供していたミニですが、今年もネタ提供。
イギリス特有の「雨」「霧」「雷」を発売されたばかりのミニ・コンバーチブルに装備してイギリスを気軽?に体験できるもの。
価格は32円、1円×32回の分割払いも可能です。
なお再現できる天気は「ロンドン、オーックスフォード、バーミンガム」。
気象情報APIを通じてイギリスのリアルタイムな天気を「ミニ・ウエザー・コネクテッド」を通じてミニ・コンバーチブルで体験できるそうです。
「雨」ではキャビンの湿度、気圧、気流を、「霧」ではエアコンからスチームミストが、「雷」ではサブウーファーとアンビエント照明によるフラッシュライトでそれぞれの気候を再現。
なおミニはこれまで各国独自にアイプリル・フールネタを考える傾向にありましたが、昨年辺りから世界共通ネタになっているようですね。
昨年は映画「ピクセル」をフィーチャーしたものでしたが(ミニが登場。重要な役割を果たす)、日本での公開時期と合わずに「ピクセルをパロディ化したもの」ということが伝わらず、今ひとつ受けなかったようです。
なおミニでは毎回、それぞれのオプションなり機能なりを考えた人やチームのコメントが「もっともらしく」紹介されているのも特徴で、今回は「チーム”ビッグ・フール”」のコメントが紹介されています。
スバルもエイプリルフールネタに参戦。
アイサイトをコンパクト化し、ヘルメット状にして装着できるようにしたものです。
これさえ被ればあなたもデキるビジネスマンに、という優れもの。
アイサイトの特徴でもある「ぶつからない」を社内で意見が「ぶつからない」としたり(「会議中の危険な発言に自動でブレーキ」はナイス)、前車追従機能を「上司について行く」、
レーンキープ機能を「出世コースをはみださない」、誤発進抑制機能を「メール誤送信防止」、等自社の機能をパロディ化した内容が満載。
各自動車メーカーが様々なエイプリルフールネタを提供していますが、スバルのこのネタは自社の強みを同時にアピールできるもので、かなり秀逸なんじゃないかと思います。
なおこれまでの自動車メーカー各社のエイプリルフールネタはこちら。
ここ数年加熱するエイプリルフールの自動車メーカーに寄るネタ提供。
昨年はメルセデス・ベンツ、アウディ、レクサスが参戦していますね。
まずはボルボ・カーズ・ジャパン。
「ボルボ」と「ゴルゴ」をかけて、ゴルゴ13がボルボ車の安全性を推し進める顧問になるという設定。
ゴルゴ13がチャイルドセーフティなどの関する製品を開発しますが、
予想外の製品に驚いたり。
aprilfool volvo エイプリルフール 自動車 ボルボ ゴルゴ ネタ 動画トヨタが面ファスナー製造会社であるベルクロ社と共同し、「V-LCRO seating technology」を開発。
これはドライバーが背面にベルクロテープを貼りつけたスーツを着て、同じくベルクロテープ付きのシートに座るもので、「シートとドライバーを密着」させるもの。
スーツを前から見るとこうですが、
後ろから見るとこう。
こんなに格好つけていても、
背中はこう。
このシートに関してはエイプリルフールネタだと思いますが、ベルクロ社を巻き込んだ当たりかなり本物っぽく見えますね。
レクサスは過去にレクサスブランドでF1参戦、レクサスブランドで軽自動車を発売、というエイプリルフールネタを提供しています。
なおこれまでの自動車メーカー各社のエイプリルフールネタはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=YxVrkqv2Bc0
さて、今年はかなり本気なアウディのエイプリルフールネタ。
今年で3年目かと思いますが毎年スケールアップし、ついには動画まで作成。
昨年のネタ「車に炊飯器」はインパクトが弱かったですが、今回はかなり強烈な破壊力を持っています。
AudiマトリクスLEDヘッドライトはオプション価格50万円で、主に日本で使用される顔文字を使用できる、という設定。
ドライバー同氏のコミュニケーションツールとして提供されています。
なおステアリングやシートに内蔵された各種センサーがドライバーの体調を把握し、ドライバーがダラけているときは「<dull mode>(; ´ Д `)」を表示して周囲の車に警告を促すなどの設定があり、かなり芸の細かいネタですね。
なお「Active gratitude assist rear」も25万円のオプションとして設定され、これは道を譲ってもらった時のサンキューハザードの代わりとして使用。
「<thanks mode>(人´ ∀ `)」と名付けられ、ちょっと和む装備ですね。
アウディジャパンの提供する今までのエイプリルフールネタを見ると、かなり日本の文化を意識したものが多く、今回は日本特有のネット文化を意識したものと考えられます。