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メルセデス・ベンツは「EQ」シリーズにもAMG設定。第一弾はEQSとなり600馬力以上を発生

2020/04/10

| ただし価格が”相当に”高くなるのは間違いない |

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メルセデス・ベンツはエレクトリックブランドとして「EQ」を立ち上げており、まず発売されたのが「EQC」。

その次に控えるのがEQV、そしてEQA、EQB、そしてEQSだとされますが、メルセデス・ベンツはこの「EQS」にAMGバージョンを設定するとの報道。

なお、このEQSはガソリン車だと「Sクラス」に相当するフラッグシップサルーンであり、相当に高価なクルマになると思われますが、こういったクルマを購入する人たちだからこそ、「高価であっても、より高級で、より高性能なクルマがほしい」と考えるのかもしれませんね。

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反面、現段階でEQCやEQA/EQBにAMGモデル設定の予定がないのは、「ただでさえガソリン車の1.5倍くらいの価格になるEVなのに、AクラスやBクラス、Cクラス相当のEQシリーズにAMGモデルを設定すると、ガソリンエンジン搭載の高級車を購入できるくらいの価格になってしまい、誰も買わなくなる」からだと考えられます。

EQS”AMG”は600馬力

そして英国Autocarによれば、EQSのAMG版は2022年に発表され、出力は600馬力にも達する見込み。※通常のEQSそのものは今年末に発表される予定

この出力は現行メルセデスAMG S63と同等の出力となりますが、プラットフォームはEV専用の「EVA」を採用し、”デュアル”エレクトリックモーターを搭載して4輪を駆動するうえ、F1由来のエネルギー回生システムが与えられる、とも。

加えて「EQE」「EQG」にも同様のエレクトリックパワートレーンが与えられると言われますが、AMGも時代に合わせて変化する、ということになりそうです。

少しの間は「通常のメルセデス・ベンツ」と「EQシリーズ」両方にAMGモデルが設定されることになり、これらの間でどう「AMGの共通性を出してゆくのか」は気になるところ。

ベースとなる「EQS」」とは

なお、メルセデス・ベンツは通常モデルとEQとで大きくデザインを分ける意向を持っていて、EQシリーズは「エンジンを搭載していない」ことをアピールするためか短く低いボンネットを持ち、さらには未来的な印象を与えるフラッシュサーフェス、ボディ一体型グリルが視覚的な特徴でもあります。

現在のところEQSの構造については詳細が明かされておらず、しかしEVとしては一般的な「スケートボード型」シャシーを使用し、そのために室内空間はボディサイズに比較して非常に広いものになるとも言われていますね。

そのほか、インテリアにおいては「全長1.5メートル」にも達する液晶パネルがトピックとなりそうで、これは現在特許申請中だと報じられています(コンセプトモデルには、特許申請中の長大な液晶パネルは装着されていない)。

BMW"i"、そしてアウディ”e-tron”が通常のラインアップとさほど変わらない内外装を持つのに対し、メルセデス・ベンツ”EQ”は通常のメルセデス・ベンツと大きく異なるエクステリア/インテリアを持つことになりますが、この「他社と異なる」戦略が吉と出るか凶と出るかは成り行きを見守る必要がありそうです。

なお、現在メルセデス・ベンツにおけるEVとPHEV含むハイブリッドカーの販売比率は9%だそうですが、同社は2030年(あと9年しかない)にはこれらを50%まで引き上げたいとしており、つまりは相当なハイペースでエレクトリック化を進めるということになりそうですね。

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