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メルセデスAMG「C63の4気筒は万人には受け入れられませんでしたが、それでも新しいファンを獲得しました。その判断は間違っていなかったと思います」

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| メルセデスAMGは今後プラグインハイブリッド/ハイブリッドに注力しつつもゆるやかに電動化を進めるようだ |

残念ながらC63にV8エンジンの復活は「ない」もよう

さて、メルセデス・ベンツは「ラインアップの完全EV化への移行」目標を撤回し、ガソリンエンジンに再投資を行うことに言及していますが、これは昨今報じられるEVの需要減退を反映したもので、「EV戦略を見直してハイブリッドとPHEVに重点を置く」という判断に基づくものです。

そしてこの戦略の転換は同社のハイパフォーマンスブランド、メルセデスAMGにも影響を及ぼしており、今回メルセデスAMGのCEO、マイケル・シーベ氏が「ガソリンエンジンを廃止する期限は定めない」とコメント。

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かつてはメルセデスAMGも「完全電動化」を目指していたが

なお、メルセデスAMGもメルセデス・ベンツの意向に従い「ラインアップ完全電動化」へと動いており、実際に(2022年5月には)ピュアエレクトリックハイパフォーマンスカー、「ヴィジョンAMGコンセプト」を発表したことも。

しかしこれの実現には様々な改題が残されており、よってメルセデス・ベンツはピュアエレクトリックハイパーカーへの移行手段として「ハイパフォーマンスハイブリッドシステム」を導入し、V8エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたほか、C63 S EパフォーマンスにおいてははんとV8エンジン(M177)を廃止して、M139l型4気筒エンジンに(電動ターボと)ハイブリッドシステムをドッキングさせ搭載するという手段を用いているわけですね。

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ただ、この「4気筒エンジンへのスイッチは大きな批判を浴びることになり、それはある意味では「拒否反応」に近いようにも思えますが、これについてマイケル・シーベ氏は「一部の顧客は、新しいテクノロジーを受け入れるまでに時間がかかります」と述べ、しかし「それは必ず受け入れられるでしょう」とも。

4気筒にスイッチしたメルセデスAMG C63が「ほぼゼロに近いくらい」売れていないもよう。AMGは気筒数の現象に対する反応を見誤り、状況に対処するためV8復活とも
4気筒にスイッチしたメルセデスAMG C63が「ほぼゼロに近いくらい」売れていないもよう。AMGは気筒数の現象に対する反応を見誤り、状況に対処するためV8復活とも

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加えて同氏はメルセデスAMGにつき「テクノロジーブランドであること」を強調し、そのコアバリューはV8エンジンではなく「すべてのクルマに大きなV8エンジンを搭載する必要はないのです」、そして「顧客はすべてのテクノロジーに関してはオープンマインドでいることが重要です」。

しかしながらメルセデスAMGのファンが許容できなかったのは「その重量」である可能性が高く、新型C63 S Eパフォーマンスは先代の510馬力から680馬力に大きく出力が向上したといえど、一方で車体重量は385kgも重くなっており、これがもし「4気筒化することで先代よりも軽くなっているのであれば」、メルセデスAMGのファンもダウンサイジングを許容していたのかもしれません。※それでもこの4気筒エンジンは基本的にコンパクトクラスの横置きFFに搭載されていたエンジンであり、イメージ的にこれを受け入れるのは難しかったのかも

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こういった状況にもかかわらず、マイケル・シーベ氏はC63 S Eパフォーマンスにおける「V8から直4へのスイッチ」については正しい判断であったと述べ、かつ「新しいファンの獲得にも貢献した」とコメントしており、さらにはC63にV8エンジンを積むというウワサを否定してこの「4気筒ハイブリッド」の続行を表明していますが、一方でCLE63にV8が積まれる可能性については否定しておらず、やはり大排気量エンジンに対する強い要望については無視できないと考えているもよう。

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さらに同氏は「重要なのは顧客のニーズを満たすことである」とも述べ、これは実際に「V8エンジン搭載のGクラスを延命する」という発表にあらわれていると考えることも可能です。

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その一方でマイケル・シーベ氏は「(ガソリンエンジンの終了日は設定していないものの)将来的にはメルセデスAMGが完全電気自動車のみを販売する会社になると確信している」とも述べ、先のメルセデス・ヴィジョンAMGについて「信じられないほど感動的です。AMGの完全電動車は遅かれ早かれ登場するだろうし、この技術に飛びつく顧客がどれだけいるかが想像できます」とも述べており、しかしなんとなくコメント全体に一貫性がなく、本来はパフォーマンスブランドであるメルセデスAMGであるにもかかわらず、ニューモデルはいずれも「数字上のスペックは向上しているものの」車体重量が大きく増えており、かつあまりに電動化にこだわりすぎているという印象も受け、これはやはり「御本尊」であるメルセデス・ベンツの意向に従った結果(そしてそれについて顧客の理解を求めている)なんじゃないかとも考えています。

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参照:Autocar

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