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自動車史上最高額での落札なるか?メルセデス・ベンツが生産わずか4台のみのW196Rが競売へ。ファンジオやモスがドライブしF1ではチャンピオンを獲得したことも

自動車史上最高額での落札なるか?メルセデス・ベンツが生産わずか4台のみのW196Rが競売へ。ファンジオやモスがドライブしF1ではチャンピオンを獲得したことも
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| メルセデス・ベンツはモータースポーツにおいて長く豊かな歴史を持ち、時代を築き上げてきたレーシングカーを持っている |

そしておそらく、地球上でもっとも価値のある自動車メーカーのひとつでもある

さて、メルセデス・ベンツは2022年に「自動車史上最高額である、約182億円という金額にて300SLRを個人コレクターに売却した」と発表していますが、今回は「4台しか生産されていない」「モータースポーツ界の2人の偉大なドライバー、ファン・マヌエル・ファンジオとサー・スターリング・モスがドライブした」1954年製メルセデス・ベンツ W 196 R「ストロームリネンレンヴァーゲン」をオークションにかけると発表。

メルセデス・ベンツが公式に300SLRを182億円で売却したと発表!「自動車史上もっとも高価なクルマになり、メルセデス・ベンツの価値の高さが証明された」
メルセデス・ベンツが公式に300SLRを182億円で売却したと発表!「自動車史上もっとも高価なクルマになり、メルセデス・ベンツの価値の高さが証明された」

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このメルセデス・ベンツ W 196 R「ストロームリネンレンヴァーゲン」はこんなクルマ

そこでこの1954年のメルセデス・ベンツ W 196 R「ストロームリネンレンヴァーゲン」について掘り下げてみると、シャシーナンバーは「00009/54」、そして工場出荷時にの「ストロームリネン」ボディワークを備えた4台のうちの1台で、今回初めてプライベートオーナー向けに販売される車両なのだそう。

そして上述のとおり、ファン・マヌエル・ファンジオはこのクルマでもって1955年のブエノスアイレスGPを制し、サー・スターリング・モスは1955年のイタリアGPモンツァにて最速ラップを記録したという歴史的価値が非常に高い個体となっています。※W 196 R自体は1950年代のメルセデス・ベンツのモータースポーツにおける支配的な地位を象徴する存在だとされる

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現在このクルマを所有するのはインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)博物館(1964年に寄贈されている)で、手入れを行った後に販売されるそうですが、競売自体は来年2月にメルセデス・ベンツ博物館にて行われ、収益金ははインディアナポリス・モーター・スピードウェイ博物館の修復に充てられるとアナウンスされています。※現在、メルセデス・ベンツ・クラシック・センター(フェルバッハ)およびメルセデス・ベンツのアーカイブの専門家たちが、車両のオリジナリティと真実性に関する製造元の専門家レポートを作成中

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このW 196 Rは1954年から施行された新しい「最大2.5リットル」の規定に合わせて開発され、2,494ccの直列8気筒エンジンを搭載しており、複雑なヒアス・ローラーベアリング・クランクシャフトを内蔵することがひとつの特徴。

この燃料噴射エンジンは、実質的には2つの4気筒エンジンを組み合わせたもので、各吸気・排気に2つのカムシャフトを備えており、非常に高い信頼性を持っていたこと、かつスムーズなパワーデリバリーを行うことで知られていますが、2シーズンの開発を経て213kW(290hp)を発揮することとなります。

W 196 Rは1954年のフランス・グランプリ(ランス)にてデビューを飾り、そこではファンジオ、カール・クリング、ハンス・ヘルマンのドライバーチームが1位、2位、7位を占め、ヘルマンが最速ラップを記録することでメルセデス・ベンツの復帰を祝う大成功となり、ファンジオは1954年にF1ワールド・チャンピオンの栄冠を手にすることに。

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1955年にはさらに進化し、エンジンや車体に改良が加えられ、約70kgの軽量化が実現されることとなりますが、2シーズンの活動を通じ3つのチャンピオンシップを制覇し、12回のF1ポイントイベントで9勝を挙げ、2回のノンポイントレースでも勝利を収めるという輝かしい戦績を残しており、その後にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ博物館に寄贈され、以降ほぼ60年にわたって大切に保管されてきたわけですね。

現在、この車は1955年のモンツァGP仕様へと修復され、オークションには数多くの時代資料が添えられるとのことで、さらには個人向けとして販売される唯一のW 196 Rだと考えてよく、想像を絶する価格で落札されるのかもしれません。

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参照:Mercedes-Benz

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