| リマックへの出資比率を引き上げたことでポルシェの将来は大きく先進 |
ポルシェはリマックとの関係性を強め、出資比率を10%から15%へと向上させていますが、これによってポルシェ918スパイダー後継の具体性が増した模様。
ポルシェは918後継、そしてそのフラッグシップたるハイパーカーについては「技術的ブレイクスルーがなければ作らない」とコメント。
具体的には次世代技術、つまりエレクトリック技術が向上しなければハイパーカーはつくらないということで、現在のエレクトリック技術ではポルシェの満足するレベルの性能を発揮できないこと、そしてその技術を得るにはまだ4-5年は必要ということについても言及しています。
ポルシェは「他に負けることが許されない」
そして今回、ポルシェのEV部門を統括するシュテファン・ウェックバッハ氏によれば「ソリッドステートバッテリーが次に進むべき道であるのは間違いない。そして我々が行うべきは”そのカテゴリーでもっともスポーツ性能が高いクルマを作ること”だ。現時点でそれがどんなクルマになるのか、いつ登場するのかは明らかにできないが、フルエレクトリックになる可能性が高く、ポルシェ製モーターを搭載するかもしれない」。
もちろんこれについてはリマックとの提携がポルシェを一歩エレクトリックへと進めさせたということになりますが、ポルシェはそのパワーについても「トップでなくてはならない」と認識しており、つまり1000馬力級を目指すものと思われます(ポルシェの歴史は”レースで勝つこと”だったので、全てにおいて他に勝る必要があるのは当然)。
なお、そこで気になるのが「現実的な価格を逸脱してしまうのでは」ということ。
1000馬力となるとアストンマーティン・ヴァルキリー/ヴァルハラ、リマックC_Two、ピニンファリーナ・バッティスタ、メルセデスAMG ONE、ケーニグセグ・ジェスコといったところ。
そしてこれらは3億円前後といったことになり、となるとポルシェの新型ハイパーカー(918スパイダー後継)もこういった価格になる可能性もありそうです。
ただ、一方でフェラーリの「1000馬力級」ハイパーカー、SF90ストラダーレの価格は7000万円程度と言われており、不思議なことに「1000馬力級では、フェラーリが最も安く買えるハイパーカー」ということに。
まだまだ918スパイダー後継モデルは謎だらけ
リマックとの提携により、これまで不透明だった「918スパイダー後継」に動きが見えたのは喜ばしいことではあるものの、一方ではまだまだ謎だらけ。
おそらくポルシェは「こういったパワートレーンを使用する」というよりは、「このレベルのパフォーマンスを達成する」ということを考え、そこから最適なパワートレインやパッケージングを考えてゆくものと思われます。
そしてそのデザインについても「レトロ」な方向性を模索しているとも報じられており、実際にポルシェは935を復活させたり、911スピードスターでレトロな手法を採用したことを考えると、この路線も「ありそう」。
加えて、ほかメーカーとの差別化、そしてポルシェのレースにおける輝かしい実績をアピールすることを考えても、やはり「レトロ」はアリなのかもしれません。
VIA: Motoring