
| これでようやくポルシェもBMWやメルセデス・ベンツのインフォテイメントシステムに近づくことになる |
既存モデルでこの機能が使えるようになるかどうかはわからない
さて、ポルシェが新しいインフォテイメントシステムのソフトウェア、「ポルシェ・コミュニケーション・マネージメント6.0(PCM6.0)」を発表。
PCM 6.0には、数多くの新機能が搭載されていますが、アイコンのデザイン、新しいフォント、新しいカラーなど、レイアウトが改善され、乗員が自分のドライビングエクスペリエンスをカスタマイズできるように設計されている、ということ。
なお、この「乗員にあわせてカスタマイズ」というのは現代におけるひとつのトレンドであり、メルセデス・ベンツも最新のMBUXにて取り入れている要素ですね。
使い勝手が大きく進化
「レイアウト」というところだと、タッチエリアが拡大しているといい、操作性が大きく向上している模様。
そしてボイスコントロールも改良され、「ヘイ、ポルシェ」と語りかけることでシステムが反応し、「ガソリンスタンドを検索して」など、他社の最新インフォテイメントシステム同様のフィードバックを得られるようです(ポルシェ自身、この分野では他社に出遅れていたと語っているので、今回の改良には相当に力を入れたのだと思う)。
加えて、マッサージシート、エアコン、アンビエントランプの機能も音声にて操作できるといい、まさに自動車業界「最新」の機能を持つに至ったと考えて良さそうです。

ポルシェ・コミュニケーション・マネージメント6.0ではインテリジェントナビゲーションを搭載
そして操作性だけではなく機能も大幅に向上し、最新の地図を常にダウンロードするだけでなく、交通量を考慮したドライブルートをリアルタイムに計算するインテリジェントナビゲーション機能を新たに搭載したことも大きなトピック。
このナビゲーション機能は精密さが自慢であり、「特定の車線にどれだけの渋滞があるか」を表示することも可能。
ちなみにApple CarPlayはワイヤレス対応、しかしAndroid Autoは「有線」飲みの対応となるようです。
ポルシェ コネクトアプリはさらに進化
そしてポルシェ コネクトアプリとの連携機能も強化されており、遠隔にてドアロックやアンロックを含む多くの機能を操作でき、ハイブリッドパワートレーンを搭載するタイカン、カイエン、パナメーラでは、予定された出発時間に合わせてスケジュールを登録することで、車内の温度を調整することも可能。
さらに、オーナーはタイヤの空気圧やドアロックの状態などの情報もスマートフォン経由にて確認できるようですね。

そのほか、「ポルシェ・トラック・プレシジョン・アプリ」だと、300ものサーキットを収録しており、走行データを分析することで自身のドライビングに役立てることも可能だとしています。
なお、現在はまだ開発段階にあるそうですが、「Soundtrack My Life」なる機能があり、これは走行ルートやドライバーのドライビングスタイルに合わせ、最適な音楽を提供するというもの。
ポルシェいわく「ドライバーがどのように加速し、どのようにブレーキを踏み、どのようにカーブを曲がるかに応じ」曲を選ぶのだそう。
これら新機能を搭載したポルシェ・コミュニケーション・マネージメント6.0は2022年モデルの911、パナメーラ、カイエンに搭載されるとのことですが、既存モデルに対して「レトロフィット」できるかどうかは不明です。
参照:PORSCHE