| フォルクスワーゲングループのニュルブルクリンクにかける想いは並ではない |
さて、フォルクスワーゲンが予告通りゴルフ8世代のフルモデルチェンジ版、新型ゴルフRを公開。
最も気になるのはその出力で、2リッターターボエンジンは315HP(320PS)を発生し、これは先代比較で+20PSの大幅アップとなっています。
地域によっては6速マニュアル・トランスミッションを選択できるようですね(もしくは7速デュアルクラッチ)。
駆動方式はもちろん4WD(4MOTION)を採用しますが、スポーツ走行向けの4輪トルクベクタリング機構が与えられることで、よりタイトにカーブを曲がり、かつ俊敏性も向上している、とのこと。
ゴルフGTIが「FF」における頂点ならば、このゴルフRは「ハイパワー+4WD」獲得によって、ゴルフシリーズの頂点に立つフラッグシップということになりますね。
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新型フォルクスワーゲン・ゴルフRはこんなクルマ
新型ゴルフRの0-100km/h加速は4.7秒に達し、最高速は250km/h(リミッター作動。R Performanceパッケージ装着で270km/hまで向上する)。
サスペンションはより硬く締め上げられ(標準のゴルフ比で車高は20ミリ落ちている)、アンチロールバーもさらに強固に。
さらにはアルミニウム製のサブフレームによってシャシーが補強され、キャンバー角もネガティブに設定されることでコーナリングスピードも向上することとなっています。
もちろん強化されたパワー、速められたコーナリングスピードに対応する形でブレーキシステムの容量もアップしており、フロントローターの直径は358ミリ、厚さは33ミリに。
ホイールは標準にて18インチ、オプションにて19インチ。
そのほかアダプティブダンパー、電制デフ、可変レシオステアリングシステムの設定も見直されているようですね(6つのドライブモードに連動するほか、モードによっては個別の設定も可能)。
外観については、これまでのほかの(ゴルフ8世代の)ゴルフを見ても分かる通り、グレード間の差異を拡大する方向へと動いているように見え、専用のフロントバンパーにリアバンパー/サイドシル、そして大きなリアウイング、太いテールパイプが与えられています。※オプションでは7kgの軽量化を達成できるアクラポヴィッチ製エキゾーストシステムもラインアップ
ブレーキキャリパー、そしてフロントグリルなどには「ブルー」が使用され、そのハイパフォーマンスぶりを強調しているようですね。
ボディカラーについては、画像のラピスブルーメタリックのほか、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクトの合計3色が設定されています。
新型ゴルフRはついにドリフトモードを獲得
そして特筆すべきは「ドリフトモード」。
フォルクスワーゲングループは(アウディ含め)かねてよりドリフトモードに対しては反対の姿勢を示していたものの、ライバルの多くがこれを装備するにあたり無視できなくなったと見え、今回新しいドライブモードとして「ドリフト」「スペシャル」を追加。
ドリフトモードについては4WDのトルク配分を後輪寄りに振り分け、さらにスリップ許容のトラクションコントロール設定へと移行することで「ドリフトを可能にする」仕組みです。
「スペシャル」についてはニュルブルクリンク専用モードともいえるもので、最もハードな「レース」モードに比較してサスペンションをやや柔らかく設定し、路面との接地性を最大限にまで向上させている、とのこと。
この「スペシャル」モードにてニュルブルクリンクのラップタイムはなんと17秒も短縮されているといい、新型ゴルフRは文字通りの「スーパーカーキラー」へと成長を遂げたのかもしれませんね。
新型ゴルフRのインテリアはこうなっている
そしてこちらは新型ゴルフRのインテリア。
やはりブルーを多用した「特別仕様」を持っています。
加えてステアリングホイールのスポークにも「R」の文字。
なお、メーターは専用表示が可能な「デジタルコクピットプロ」が装着され、ラップタイム、パワーやGフォース、トルク配分を示すことができるようですね。
現時点では価格についてアナウンスはなく、しかし「追って」発表を行う、とのこと。
欧州では11月末から販売をスタートする、とアナウンスされています。