| アルファロメオの新型クロスオーバーは現在「キッド」というプロジェクト名にて呼ばれている |
パワートレインは複数存在、アルファロメオ初となる「ピュアエレクトリック」も
さて、現在アルファロメオが属するステランティスでは大きな変革が進んでおり、同グループ傘下のプジョーは高級ブランドへ、マセラティはパフォーマンス志向の「超」高級ブランドへ、ランチアはもはや自動車を超越したライフスタイルブランドへといった具合にそれぞれの明確な方向性が打ち出されています。
そしてアルファロメオはというと「ドライバビリティを重視したスポーツカーブランド」へとシフトすることを目指しており、この改革は現在の新CEO、ジャン・フィリップ・インパラート氏のもとで進行しているまっ最中。
なお、ジャン・フィリップ・インパラート氏が着任する前のアルファロメオはいまひとつ方向性がはっきりせず(セルジオ・マルキオンネ氏が急逝したために不安定だったということもある)、ほぼ「惰性」で走ってきたように見えたものですが、同CEOは非常に明確なビジョンを描いており、次々と問題を洗い出しては改善のための手を打ち、さらにはアルファロメオが向かう先を示しています(それが成功するかどうかはわからないが、優れた経営者だと思う)。
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アルファロメオは2024年に新型クロスオーバーを発売
そして今回、アルファロメオは公式に「2024年前半にスポーツ・アーバン・ビークル(プロジェクト名:キッド)を発売する」とコメントし、公式インスタグラムにて「その名を当ててみて欲しい」というキャプションを付けるというキャンペーンを展開中。※画像は例によってAIによる生成
なお、この新型スポーツ・アーバン・ビークルはトナーレの下に位置するクロスオーバーで、アルファロメオいわく「この新型クロスオーバーがこのセグメントのルールを塗り替える」。
ちなみにトナーレの下には「ブレネロ」なるコンパクトSUVが追加されるというウワサがあったものの、今回計画が公表された新型車がそれに該当するのかどうかはちょっと不明です。
もしかするとブレネロ計画がそのまま進行し(ブレネロ以外の名で)2024年に発売されるのかもしれませんし、ブレネロをいったんキャンセルし新しいクルマを考え直したのかもしれません。
もし後者であれば、新CEO体制にて企画されたはじめてのクルマということになるものの、着任時期から発表までの時間が短すぎ、この期間ではとうてい新型車を開発することはできないと考えますが、この新型クロスオーバー「キッド」について、アルファロメオ初のピュアエレクトリックカーとなること、(ジープ初のピュアエレクトリックモデルである)アヴェンジャー、プジョー2008、オペル・モッカなどとプラットフォームを共有する可能性が高いことが報じられており、グループ内の資産を生かしたモデルであれば、この短時間でも十分に開発ができる可能性もありそうです。
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ちなみにですが、アルファロメオはインスタグラム上で「ニューモデルの名称はブレネロではない」と明言しているので、少なくとも名前だけは「ブレネロではない」ということに。
そのほかファンから挙がっているのは「ブレラ」「ジュリエッタ」「センピオーネ」「マナッジア」「スフィダンテ」等があり、過去のビッグネームの復活を望む声、そしてステルヴィオやトナーレ同様に「イタリアの有名な峠」をその名として採用するのでは、という声があるようですね。
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参照:alfaromeo(Instagram)