試乗についての反響が大きく、以前に他ブログ「intensive911」にアップしていたものをこちらでも紹介してゆきます。
今回はフェラーリFFとフェラーリ・カリフォルニアの試乗記(試乗の詳細はこちら)。
FFはGTカーとしての性格が強いかと思いきや、思いっきり「フェラーリ」で、フェラーリの基本思想は絶対にブレないことを感じた試乗です。
フェラーリとランボルギーニは同じイタリアということでひとくくりにされることが多いですが、根本的に異なる(価格や馬力、パフォーマンスが似ているというのは面白い現実ですが)設計思想に基づいており、完全に好みの分かれる車だと思います。
カリフォルニアの試乗は登場直後に加え今回が2回目ですが、登場直後は「今までにないフェラーリ」という乗り心地をもって新しい顧客を狙おうとしていたように感じたものの、改良を経たのちでは逆に「どんどん今までのフェラーリ」に近づいているように感じました。
これはやはり、カリフォルニアの顧客の多くは既存フェラーリオーナーであり、既存オーナーがフェラーリに求めるのは「フェラーリらしさ」以外にはない、という事実が明らかになってきたからではないか、と考えています。
このあたり、ポルシェがカイエンやパナメーラ、マカンで「今までにないポルシェ」を目指し、実際に新しい顧客を獲得しているのとは逆で、ポルシェは車種展開によってそのイメージが希薄になりつつありますが、逆にフェラーリは凝縮されているのかもしれません。
なお、フェラーリはやはりF1をバックグラウンドとしているだけあり、ドライバビリティというところを非常に強く意識しているようですね。
一方ランボルギーニは年々「扱いやすさ」にシフトしており、マクラーレンの登場もあってひとくちに「スーパーカー」といっても大きく方向性が分かれてきています。
これまでの試乗レポートは下記のとおり。
最新の試乗レポートはこちらにあります。
リッツ・カールトンホテルにて開催されたEsperienza ferrari 2015にて、フェラーリ・カリフォルニアT。
テーラーメイド・プログラムにて仕上げられており、外装はネイビー、内装はブラウン。
ボディサイドにはホワイトのピンストライプのようなものが入ります。
フロントグリル、フロントフェンダーのメッシュにもシルバーが用いられていますね。
画像はありませんが、サイドステップも特別なもの(年号?のようなものが入っている)が装着されています。
内装は味(ムラ)のあるブラウンとブラックを用いたデイトナシート。
クラシカルなイメージもあり、趣きのある印象です。
こちらは(ターボではない)カリフォルニア。
フェラーリ純正のカーボンパーツが装着されており、フロントフェンダー上の盾形フェラーリ・エンブレム、ホイールセンターキャップ、フロントリップなど。