| 新車価格は現在不明。7500万円くらいというウワサも |
先日晴れて発表となり、一大センセーションを巻き起こした「ハイブリッドフェラーリ」、SF90ストラダーレ。
1000馬力級の出力、そして0-100キロ加速2.5秒というハイパーカー並みのパフォーマンスが特徴です。
現在正式にはその価格や納車時期についてはアナウンスがない状態ですが、今回なんと1,309,000ユーロ(約1億6000万円)にてその生産枠が転売中(ドイツの売買サイト、Mobile.deにて)。
フェラーリを購入するのは容易ではない
なお、掲載されている情報は非常に少なく、価格や「まだボディカラーやオプションの変更が可能」そして「納車は2020年第1四半期」ということが明かされているくらい。
フェラーリSF90ストラダーレについては、ラ・フェラーリのような「限定生産」とは明言されておらず、しかし生産台数が厳密にコントロールされるのは間違いなさそう(年間の生産台数が決まっている)。
F8トリブートも「限定」とは謳われないまでも生産台数に限りがあるために事実上の限定モデルと言ってよく、これを拡大解釈すればすべてのフェラーリが「限定」だということもできます。
その意味でフェラーリを購入するということは非常に難しく、ニューモデルであれば発表されてすぐ注文を入れたとしても2年ほどは待つことになり、そしてそのウェイティングリストに並ぼうとしても、モデルライフ末期になれば「すでに予定生産台数がすべて埋まっている」という理由にて注文できないケースも。
こういった事情があり、「限定ではない」フェラーリが中古市場において新車よりも高い値段をつけているわけですね。
そして限定フェラーリとなるともうひとつ購入のハードルが高く、これまでの購入・維持実績や、場合によってはその国のフェラーリ公認クラブ内での調整、フェラーリによる審査があるとされるので、限定フェラーリを新車で購入している人は「お金がある」ということよりも、「フェラーリに認められた人物である」ということが注目すべきポイント。
逆に、いくらお金があってハイパーカーをたくさん持っていても、そのコレクションの中に「新車で購入した限定フェラーリが一台もない」場合は、(フェラーリに興味がない場合を除いて)”フェラーリから認められていない”ということになりそうです。
人々の要望につけこんだ詐欺も多発
そこで出てくるのが「転売」ですが、プレミア価格であっても実車を引き渡すのは「まだ良心的」。
ここ最近では、希少車や限定モデルを「販売する」「入手できる」と偽り、お金だけをだまし取る詐欺も横行しており、よって今回のような生産枠の転売についても注意が必要だと思います。
今回のフェラーリSF90ストラダーレの生産枠転売が「怪しい」と言っているわけではありませんが、正規販売店経由、そして実車を確認できない状況での「希少車、限定車の売買」に危険が伴うのは事実だと言えそうですね。