| スーパーカーの「もしも系」レンダリングも戦国時代に |
さて、様々なモチーフそして観点から製作される「もしもこんなクルマがあったなら」というレンダリング。
少し前までは、こういったレンダリングと現実世界との接点は無かったものの、最近ではチューニング/カスタム業界もネタが枯渇しているせいか、レンダリングアーティストと手を組んでカスタムカーを作成するケースも登場しています。
今年のSEMAではこのようなケースがはじめて登場していますが、おそらく今後もこの傾向が加速されると思われ、レンダリングアーティストが「引っ張りだこ」になる時代が来るのかも。
仮想と現実との間にて
それはさておき、今回はセルゲイ・ポルタフスキー氏の作品を紹介したいと思います。
作風としては「まだ実現可能な範囲での」カスタムをクルマに施し、現実の風景と合成してリアリティをもたせるというもの。
こちらのフェラーリ512TRだとフロントにはカーボンファイバー製の大きなリップが装着され、フロントフェンダーは「ワイド化」されることに。
サイドにはウイングレット付きのエアロパーツが取り付けられ、リアフェンダーも拡大されているようですね。
さらに車高はガツンと落とされてホイールも現代風に、そしてタイヤにはレタリング。
こちらも実際に撮影された画像を加工したもののようですね。
なお、フェラーリについては、308/328/348あたりの世代を対象とし、実際に「現代風へと」カスタムするショップも登場していて、今後はさらにその流れが加速するのかも。
ランボルギーニを「現代風に」という例はあまりない
こちらのランボルギーニ・ディアブロも「カーボン製エアロパーツにホイール交換、ローダウン」。
フロントそしてサイドには大きなエアロフリックが取り付けられています。
リアにも巨大なディフューザー。
フェラーリとは異なり、ランボルギーニのネオクラシックモデルを「イマ風に」というカスタムは現実世界ではほぼ見られず、しかし中古価格がこなれてくると、そういった”新しい”風潮が登場するかもしれません。
現代のクルマはより過激に
一方こちらは最新となるC8世代のコルベット。
フロントにはステー付きのリップ、カナード、サイドにもウイング(これはGRスープラから引っ張ったっぽい)、そして前後にはオーバーフェンダー。
もちろん車高も落とされてホイールも交換済み。
巨大なリアウイングが装着されてルーフにはシュノーケル、そしてリアアンダーには地を這うようなディフューザーも。
新型コルベットはもともとが「過激」なデザインを持っていて、そのためにこういった「後付け」エアロも違和感があまりないようです(クラシックモデルに最新エアロを装着した”意図した違和感”も捨てがたいですが)。
なお、このアーティストは「廃墟済み」と見え、廃墟とクルマを合成した画像も多数公開。
こちらはGRスープラ(ホイールのみ交換の無改造車両)と廃墟との組わせです。