| なぜ「クルマを預かる立場の人が勝手に他人のクルマを乗り回すのかまったく不思議 |
世界中でときどき耳にする「ディーラーの従業員が顧客のクルマを勝手に乗って壊した」という話。
今回はアメリカはテキサス州にて、あるカップルがフェラーリの正規ディーラー、フェラーリ・オブ・サンアントニオにて彼らのフェラーリを委託販売することに決め、店頭価格を239,900ドルに設定。
ここまでは全く普通の話ではありますが、問題はそこからで、その三ヶ月後にフェラーリ・オブ・サンアントニオの従業員がそのフェラーリを(カップルに無断で)乗り出し、例によってクラッシュしてしまった、とのこと。
なぜバレないと思ったのか、そしてなぜ自分でバラしたのか
そしてフェラーリ・オブ・サンアントニオはその事故についてはカップルに話さず、代わりに「(委託販売価格よりも安い)220,000ドルで買うという人がいる」という話をでっち上げることに。
その後フェラーリ・オブ・サンアントニオはカップルに対して「この話に乗るように」と強く説得を続け、カップルが「じゃあ220,000ドルで売る」と決めた後にようやく本当のことを話し、220,000ドルで買うのは実はそのディーラーであると告げた、と報じられています。
当然ではありますが、そのカップルは激怒してディーラーを訴えているというのが現状だそうで、まったくもって「どうしてこうなった」な事件ではありますね。
なお、ここまで極端な例ではないものの、陸送会社のドライバーが輸送の依頼を受けたGT-Rを勝手に乗り回したり、車内に置いてあったものをこともあろうに盗んだという例も(悪質さではこっちのほうが上か・・・)。
ずいぶん前になりますが、ぼくがBMWZ3に乗っていた頃、ディーラーに(点検のため)クルマを預け、その後ディーラーを出たものの車内に忘れ物をしたことに気づいてディーラーに戻ると、メカニックの人がディーラーの駐車場内にて、ぼくのZ3をホイールスピンさせんばかりの勢いで急発進→急停止させていた様子を見てしまい、当然モメたことがありましたが、案の定数年後にそのディーラーは経営破綻することになり、「やっぱりな・・・」と思ったことも。
そのほか、ディーラーの不祥事というとやはりアメリカの大手ポルシェディーラー、「チャンピオンモータース」の巨額詐欺事件。
つい先日もチャンピオンモータースとのタイアップと思われる動画を(ドラッグレース系ユーチューバーの)ドラッグタイムス氏がアップしていますが、やはりチャンピオンモータースと聞くとその事件を思い出してしまい、不祥事というのは計り知れないダメージをビジネスに与えるんだろうな、と痛感させられます。
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VIA:KSAT