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こんなストラトスもあった。オリジナルと同じデザイナーが30年後に再解釈した「ストーラS81」

2018/03/13

| これが「ストラトス」復刻の狼煙だった |

ランチア・ストラトス(ストラダーレ)の原型となる「ストラトスHFゼロ・コンセプト」は1970年デビュー、そしてその後のストラトスHFプロトーティポのデビューは1971年。
その30年後の2001年にトリノ・モーターショーにて公開されたのが今回紹介する「ストーラ(Stola)S81」。
エンジンはマセラティ製V8、370馬力となっています。

30年の時を経て、同じデザイナーがストラトスを再解釈

特筆すべきは、このストーラS81のデザイナーは「マルチェロ・ガンディーニ」だということ。
そして、もともとの「ストラトスHFプロトーティポ」のデザイナーもマルチェロ・ガンディーニであり、30年の時を経て同じデザイナーが過去の作品をリメイクした、ということに。

なお、ボディカラーも1971年のストラトスHFプロトーティポと同じ「オレンジ」。
上から見ると、「ランチア・ストラトス」との類似性がよくわかりますね。

ちなみにこの「ストーラ」はトリノのデザインスタジオ兼少量生産メーカーで、ランチアとは無関係。
よって「ランチア」も「ストラトス」の名称も使用せずに、この車の名称は単に「ストーラS81」となっています。
なおストーラはポルシェ・ボクスターのカスタムカー「ストーラ ボクスター GTS 2003」を発表したことも。

サイドから見ると極端なウェッジシェイプ。
このシルエットは「ストラトス・ストラダーレ」よりは「ストラトスHFゼロ」に近い印象ですね。

ヘッドライト、ウインカーはLED。

マルチェロ・ガンディーニ氏はランプ類を「隠す」デザインを好み、デザインの中にうまく組み込むことが多い模様。
このストーラS81のテールランプはマセラティ3200GT(こちらのデザインはジウジアーロ)っぽい形状を持っていますね。

ボディパネルは分解式。
ただしこのS81はストラトス復活プロジェクト始動に祭してつくられた「モック」で、実際の走行は不可能とされています。

シートは車体一体式。
最近だとメルセデスAMGプロジェクト・ワンが同様の構造を持っていますね。

ダッシュボード形状は非常に独特。

こちらが1971年の「ストラトスHFプロトーティポ」。

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