| 最後の一台は、まさかの「マルティニ」カラー |
ホワイトのボディそしてホイールがなんともレーシー
さて、先日珍しく売り物が出てきたランチア・デルタHFインテグラーレのレストモッド「フューチャリスタ(Futurista)」。
これはアウトモビリ・アモスなるイタリアの会社が手掛けたプロジェクトであり、わずか20台しか生産されない希少なクルマ(同社のウエブサイトでは、20台すべての仕様を見ることができる)。
そして今回、アウトモビリ・アモスはフューチャリスタ最後の一台の仕様を公開していますが、これは画像を見てとおり、かの「マルティニ」仕様となっています。
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その出力は330馬力、車体重量は1,250kg
アウトモビリ・アモスがこのプロジェクトをスタートさせたのは2018年なので、20台の製作に4年を要したということになりますが、たしかに手間がかけられていることがよくわかり、そもそもボディ自体が「5ドアから3ドア」へと変更されることに。
さらに前後バンパー、フェンダー、ボンネットなどボディパネルのほとんどがカーボンファイバーによって作り直されており、そのおかげで車体重量は1,250に収まっています。
反面、搭載されるエンジンは330馬力にパワーアップされ、強化された足回りと相まって痛快な走りを見せてくれることは間違いなさそうですね。
このフューチャリスタの注文に際してはレストアベースとしてランチア・デルタHFインテグラーレを用意する必要がありますが、今回公開された「最後の一台」のベースは1989年モデルだと紹介されています。
なお、リヤスポイラーには「MARTINI REGACY」の文字が入っており、マルティニとはなんらかのライセンス契約を結んでいるのかもしれません。
次にリリースされるのは10台限定の「サファリスタ」
今回のフューチャリスタの生産完了によってアウトモビリ・アモスは次のステージへと進むことになりますが、この「次」とは、1988年のサファリラリーで優勝したデルタをモチーフにした”サファリスタ”。
なお、このサファリスタはフューチャリスタをいっそうハードに仕上げたモデルであり、もちろんベースはフューチャリスタと同じランチア・デルタHFインテグラーレ。
このサファリスタはわずか10台しか製造されず、価格は57万ユーロ(日本円で役8350万円)だとアナウンスされており、それでもおそらくは「完売済み」だと思われます。
見てのとおりコクピット内はシンプルなダッシュボードとメーターがあるだけで、フロアは鉄板むき出し、そしてステアリングシャフトも「そのまんま」。
ホイールにはディスク状のカバーが装着され(空力改善というよりは、ブレーキが砂利を噛まないようにという配慮だと思われる)、そしてフロントバンパーには大型ドライビングランプが組み込まれます。
前後ホイールハウスにはマッドフラップ、リアバンパー下にはディフューザー。
テールランプはLEDへと置き換えられているようですね。
シートもとことんハード、そして内装には頑強なロールケージも。
おそらくアウトモビリ・アモスはこれだけでは終わらないものと思われ、10台のサファリスタが終了した後には「次」が控えているものと考えてよく、その発表を心待ちにしたいと思います。
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