| 実際に市販できるかどうかが目下の問題 |
デザイナーはランボルギーニ・アヴェンタドール、ウラカンを手掛けたフィリッポ・ペリーニ
さて、11月に情報が公開されたイタリアの新興EVメーカー「Aehra」。
今回はそのエクステリアに加えてインテリア、さらにはいくつかの情報が公開されることに。
Aehraが公開したプレスリリースによればインテリアにおける最大の特徴はその室内空間にあり、なんとNBA選手を4人”余裕で”収納できるほどだと紹介されています。
なお、これを可能としたのはスケートボード型シャシーを採用することで実現したフルフラットフロアで、たしかに画像を見てもシートがかなり低い地にマウントされ、かつ足元空間が広々としているようにも感じられます。
Aehra SUVをデザインしたのはランボルギーニ・アヴェンタドールのデザイナー
そしてこのAehra SUVについてですが、その外観は非常になめらかな曲面で構成されており、キャブフォワードのスタイルに薄型ヘッドライト、クーペスタイルのルーフを持っていることがわかります。
なお、ドアミラーは鏡面の代わりにカメラが使用され、しかしこれは多くの国や地域では認可されていないため、市販時にはコンベンショナルなミラーに改められるのかもしれません。
テールランプは横一文字、そしてバンパー下部にはフロントバンパーに仕込まれたLEDデイタイムランニングランプと同様の形状を持つ光源が仕込まれ、全体的に「厚み」を感じるデザインとなっています。
なお、ちょっと驚くのは、このAehraのチーフデザイナーがフィリッポ・ペリーニ氏だと紹介されていることで、同氏はランボルギーニ・アヴェンタドールやウラカンのデザインを行い、その後同じフォルクスワーゲングループ傘下にあるイタルデザインへと異動し、その後にイタルデザインを辞してヒョンデへと移籍したと報じられていますが、どうやらヒョンデを辞していたようですね。
-
衝撃度MAX!アヴェンタドールのデザイナーがヒュンダイへと移り、ヒュンダイはランボルギーニやベントレー出身者で固められることに
| まさかフィリッポ・ペリーニ氏までがヒュンダイに移るとは | まさかのまさか、前ランボルギーニのチーフデザイナーにしてアヴェンタドールのデザインを行ったフィリッポ・ペリーニ氏がなんとヒュンダイ(ジェ ...
続きを見る
Aehra SUVのインテリアはこうなっている
Aehra SUVのインテリアにおける最大のハイライトはダッシュボード幅ギリギリにまで広がるHMI(Human Machine Interface)で、運転中はスクリーンを低く設定し、運転に必要な情報を表示することが可能(ここにドアミラーがわりのカメラの情報も映し出される)。
一方で停車中にはこのスクリーンをリフトさせてホームシアターやオフィスのような空間をつくることができ、ただしこのスクリーンのサイズについては現在のところ非公開(30インチくらいだと思われる)。
前出のフィリッポ・ペリーニ氏によれば、「Aehra SUVと、来年初頭に発表するサルーンは、デジタル時代の真のプロダクトとして、お客様のモダンで忙しいライフスタイルを反映し、それに対応するようにデザインされています。スクリーンを完全に広げれば、乗員はリラックスして映画を楽しむことができます。充電中や、親が学校やパーティーに子供を迎えに行くのを待っているときでも、映画を楽しむことができるのです」。
さらには移動中のビジネスパーソンにも対応した装備を持ち、テレビ会議通話に最適な画面設定や、高精細なディスプレイとハイエンド・サウンドシステムを使うことで高音質な会議を楽しめる、とも。
ハンドステッチ仕上げのレザーダッシュボードの中央にはセカンダリースクリーンが装着されていますが、Aehraによると、このタッチ式スクリーンによって前席の両乗員がナビゲーション、暖房、換気、インフォテインメントなどの機能をコントロールできるのだそう。
ステアリングホイールはこぶりなスクエア型を選択しており、これもまた未来的な雰囲気を演出するのに一役買っているようですね。
フィリッポ・ペリーニ氏によれば、シート形状は「スーパーカーにインスパイアされたもの」だとコメントしており、アルミニウム、リサイクル可能なカーボンファイバー複合材、レザーで構成されていると紹介されています。
なお、Aehraは来年販売するセダンに120kWhサイズのバッテリー、総出力は約800馬力というパワートレインを積むと発表していますが、おそらくはこのAehra SUVにも同じものが積まれると考えていいのかも。
これまでAehraは自己資金で運営されてきたものの、2025年後半の納期を達成するため、現在は外部からの投資家を探しているとも報じられ、その獲得状況によって実際に発売できるかどうか、そして発売できるとしても納車時期が変わってくるのかもしれません。
合わせて読みたい、新興EVメーカー関連投稿
-
新興EVメーカー「ドラコ」より2,000馬力のハイパーSUV、ドラゴン登場。巨大ガルウイングドアを持ち0-100加速1.9秒、最高速322キロ。いかなるSUVよりも優れた性能を保有
| ただし納車は2026年以降、実際に発売できるかどうかはわからない | そのデザインはイタリアにて、そしてフェラーリの要素も随所に見られる さて、カリフォルニア拠点のEVスタートアップ「ドラコ」。今 ...
続きを見る
-
SF好きのボク歓喜!新興ハイパーカーメーカー、ハイペリオンより登場の「XP-1」があまりに未来に行っていた【動画】
| 新興といえど設立からすでに11年、その技術とデザイン性、クオリティはあなどれない | ただし現時点ではそのほとんどがナゾのまま、実際に発売できるかどうかもわからない さて、アメリカ西海岸にて設立さ ...
続きを見る
-
米新興EVメーカー、「アルファ」より1950年代風のレトロなルックスを持つモンタージュ・クーペ登場!EVはデザイン的自由度が高く、今後も同様の例が登場しそう
| EVのスケートボード型シャシーはガソリン車のモノコックに比較すると様々なボディ形状に対応しやすい | そして各新興EVメーカーは様々な趣向を凝らし、競合に対し優位に立とうと努力している さて、これ ...
続きを見る