| ゾンダは予定よりも長く作りすぎた? |
パガーニが「最新の」ワンオフモデルとなるゾンダ”Zun”を公開。
現段階では実車ではなく、パガーニが作成したコンフィギュレーター上の画像での発表となりますが、ユニークなパープルのボディカラーを持っていることがわかります。
なお、「パープルのゾンダ」というと、ルイス・ハミルトンの所有する「ゾンダ760LH」が有名ではあるものの、それに採用されるパープルよりは「やや薄い」色味を持つようですね。
エアロパッケージはゾンダ「760」系を踏襲
公開された画像を見るに、フロントフードにはエアアウトレットが追加され、ルーフ上のエアスクープそしてリアフェンダーにもエアスクープが追加(ゾンダ・チンクエっぽいデザイン)。
上から見るとリアウイングの「前後」は意外に短く、しかし「左右」の幅がかなり大きいこともわかりますね。
ルーフ上のエアスクープにはパープルのラインが入り、シャークフィンも設けられているようです。
なお、面白いのは「右ハンドル」。
よって香港やイギリス、オーストラリア、もしかすると日本のオーナーがオーダーした可能性も。
そしてこのゾンダは「ロードスター」であるためか、インテリアには見られることを意識したと思われる仕様が盛りだくさん。
インテリアカラーの基本は「ブラック」ですが、サイドシルやメーターパネル、メーターリング、シフトレバーやパーキングレバーのグリップ/ブーツがパープルに。
シートはブラックのアルカンターラにパープルのステッチが入るようです。
一見したところだと、エアロパッケージはほかの「760」スペックを持つゾンダとほぼ同様のようですね。
パガーニ・ゾンダはこんなクルマ
なお、「ゾンダ」はパガーニが最初に発売したスーパーカー。
発売は1999年で、当初は6リッターV12(394馬力)エンジンを積んでおり、その後徐々に排気量とパワーを拡大。
最終的には排気量7.3リッター、出力800馬力に至っています(エンジンそのものはいずれもメルセデスAMG製)。
いったんは2010年に生産を終了し、「ウアイラ」にバトンタッチするものの、「自然吸気エンジン」「マニュアル・トランスミッション」「軽量(ウアイラよりも70kgくらい軽い)」といったところが支持され、その後もオーダーメードといった形で生産が継続。
ただ、最近パガーニは「もう新しいゾンダは作らない」とし、すでに納車したゾンダのアップグレードのみを受け付ける」、と発表していますね。
なお、パガーニはそのオーナーに長くクルマを保有してもらうことを願っており、最近レストアプログラムを始動。
このプログラムでは「原状回復」だけではなく、納車後に開発された新しい技術を車両に盛り込んで「最新バージョンにアップデート」し、常に最適な状態そしてパフォーマンスをオーナーに体験してもらうことを主眼としているようです。
パガーニはオーナーを大切にし、オーナーはパガーニに忠誠を尽くす
そしてパガーニオーナーの「パガーニに対する忠誠心」は非常に高く、自身の地元にあるパガーニ正規ディーラーではなく、わざわざクルマをパガーニ本社まで輸送(時には空輸)してメンテナンスを依頼するケースも多いといい、そういったメンテナンスの際に「アップグレード」するオーナーも多い、とのこと。
そしてクラッシュした後にアップグレードを行うユーザーも多く、そのために「とにかくいろいろな仕様がある」のがゾンダの特徴でもあります。
なお、760スペックのゾンダだけで「760」「760RS」「760LH」「764パッシオーネ」「760AG」「760RSJX」「760ファンタズマ」「760LM」「760VR」「760JC」「760MD」「オリバー」「ZOZO」等が存在しているようですね。
なお、こちらはゾンダではもっとも過激なゾンダと言われる「ゾンダR(750馬力)」「ゾンダR Evo(770馬力)」「ゾンダ・レボルチオン(800馬力)」がV12サウンドを轟かせて走行する動画、「Pagani Zonda R, R Evo & Revolución PURE V12 Sound on Track!」。