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パガーニ「ハイブリッドは問題を引き起こす可能性が高い。そもそも顧客はそれを欲しがりませんし、私もそうです。あなたもそうですよね」この意見はもっともである

パガーニ「ハイブリッドは問題を引き起こす可能性が高い。そもそも顧客はそれを欲しがりませんし、私もそうです。あなたもそうですよね」この意見はもっともである

Image:Pagani

| パガーニのクルマのように「芸術性を維持し、長期にわたってその価値を発揮すること」を考えた場合、バッテリー劣化の懸念があるハイブリッドはなおのこと向いてない |

そしてパガーニの言う通り「そもそも誰もハイブリッドを欲しがらない」

さて、パガーニは新型ハイパーカー、ウトピアにて「ノンハイブリッド、マニュアル・トランスミッション」という”一見、時代に反するかのような”スペックを採用していますが、これは現在のハイパーカーマーケットでは比較的珍しい部類です。

実際のところ、メルセデスAMG One、アストンマーティン・ヴァルキリー、ブガッティ・トゥールビヨンもまたハイブリッドセットアップを持ち、むしろ「ノンハイブリッド」なのはGMA(ゴードン・マレー)T.50やケーニグセグ・ジェスコといった「ほんの一握り」のクルマにとどまるわけですね。

パガーニはなぜハイブリッドを採用しないのか

この「ハイブリッド化」によって多くのハイパーカーは驚異的な出力とパフォーマンスを獲得していて、つまりハイブリッド化はガソリンエンジンとエレクトリックモーターとの長所を組み合わせる理想的なソリューションのように思えるものの、パガーニによれば「実際には問題を引き起こす可能性が高い」。


「実際には、ハイブリッド車に興味を持つ人は誰もいません。私のコレクションにはハイブリッド車があります。ポルシェ918スパイダー含め、他にもいくつか持っています。しかし、ポルシェを運転する時は、911RかカレラGTに乗ります。私たちのクライアントもそういう考え方です。

人々に尋ねれば、ほとんどの人がハイブリッドは特別なものだと言うと思います。しかし、ハイブリッドには電気自動車が抱えるすべての問題と内燃機関搭載車が持つすべての問題が含まれ、さらに開発とメンテナンスコストが非常に高くなります。」

パガーニ創業者 オラチオ・パガーニ

パガーニは過去に何度かハイブリッドとEVについて真剣に検討したことがあったことを明かしていますが、今回改めて「(パガーニは)会社の規模が小さいため、顧客が買いたがらないものを作る余裕はない」「大手の会社に新しい技術の提供を依頼することもできない」ともコメント。

参考までに、メルセデスAMGと「V8ハイブリッド」の開発を行ったことについても以前に言及がなされていて、「求める重量よりも車両が400~500kgも重くなる」という理由にてこれを却下したことも明かしています(パガーニ、そして顧客の誰もそれを望まなかった。結果的にウトピアは非常に軽い、ケーニグセグCC850よりも100kgも軽量なウトピアを実現している)。

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「私たちは、顧客が私たちから購入するものを作る必要があります。2017年に、EVに取り組むチームを作りました。私を含め、チーム全体が集中して興奮し、このクルマのコンセプトを定義し、メルセデスAMGや他のパートナーと協力することができました。EVの世界で優れた技術を持つルシードとの協力も始めました。しかし、その後、顧客は興味を示さなかったのです。」

パガーニ・コーダルンガ・ウアイラ
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パガーニは現在使用しているV12エンジンを放棄することを急いでおらず、しかしこの6.0リッターV12ツインターボエンジンは2031年までの承認を受けているものの、その先も使用できるかどうかは不明です(もともとパガーニは生産台数が少ないため、ガソリン車販売規制を受けることはないが、使用するコンポーネントについては国や地域によって承認が必要である)。

そしてパガーニがこれを継続させたいとしても、供給元であるメルセデスAMGが「作り続けるかどうか」もわからず、ただしそれらをもっとも懸念しているのはパガーニ自身だと考えられ、もちろん「次の一手」については何らかの手段を講じているのだとも思われます。

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