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15年間川底に沈んでいたホンダNSXが「偶然」発見され引き上げられる!量産車初のアルミボディが幸いし、長い歳月と過酷な環境下からの腐食を免れる

15年間川底に沈んでいたホンダNSXが「偶然」発見され引き上げられる!量産車初のアルミボディが長い歳月と過酷な環境下でも腐食から車体を守ってくれたようだ

| 思いのほか破損は大きくなく、根気と愛情さえあれば問題なく車体を修復できるものと思われる |

なぜ川底に沈んでいたのか、そして放置されたいたのかは今もってわからない

さて、米国にて「15年間水没したままだった」アキュラ(ホンダ)NSXが引き上げられ、競売にかけられた後に新しい買い手がついた、との報道。

このNSXがいったいなぜ水没することになったのか、そしてなぜ放置されたままだったのかは不明ですが(ナンバープレートが付いているので本来の所有車を割り出せるかもしれない)、ノースカロライナ州のヤドキン川にて、別の(殺人事件に関与した)クルマを引き揚げる作業中に偶然発見されたといい、廃車回収・販売業者のLSX Salvageによって6,000ドルから競売にかけられ、8,500ドルにて落札されています。

今後、このアキュラNSXはレストアされ、過去の栄光を取り戻すことに

このアキュラNSXは(匿名の)メリーランド州在住の人物によって落札され、これからそのオーナーのもとへと輸送されるところだと報じられていますが、このNSXに興味を持ったベッカ・ニコル・ジョンソンさんある人物も自身のFacebookにてこのNSXの情報をいくつか公開しています。

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なお、新しいNSXのオーナーはヘリックス・オートワークスの関係者だとされ、それがこちらだとすると、比較的日本車に強いショップのようなので、このNSXを美しく蘇らせることができるかもしれませんね。

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加えて、この件については様々なメディア含む報道関係者が強い興味を持っており、今後はレストアのライブ中継などが計画されているといいますが、ヘリックス・オートワークスがどのように、つまりオリジナルに忠実にレストアを行うのか、もしくはそこに現代風要素を加味してレストモッドを行うのかは現時点ではちょっとナゾ。

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ホンダNSXはオールアルミ製モノコックボディを持っている

NSXは「量産車では世界初」となるオールアルミ製のボディを持っていますが、これはホンダが「ミドル級のボディでF1級の性能を実現するため」の選択です。

当初は「スティール」「アルミ」両方が検討されていたそうですが、NSXはパワーウインドウなど快適装備を盛り込み、スーパースポーツであると同時にラグジュアリーカーであることも目指しており、「パワフルなエンジン、軽量化、快適装備」すべての要素をバランスさせることができるのが軽量なアルミニウムだったというわけですね。※アルミボディ採用の経緯や苦労はホンダが公式コンテンツとして公開している

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アルミニウムは鉄の1/3の比重を持ち、サビに強くリサイクル性も高いといったメリットがあるものの、成形や加工、溶接には特別な技術が必要になるため製造コストが非常に高く、そのためこれを採用する車種はごく一部であり、採用したとしても「スチールに戻す」ケースも見られます。

こんなコンセプトカーもあった。「オールアルミ」表現のため全身ポリッシュ仕上げの「アウディASFコンセプト」

アウディが1993年に発表した「ASFコンセプト」。 「ASF」とは「アウディスペースフレーム」の略で、アウディがアメリカのアルコア社と開発を進めてきた軽量プラットフォームを指し、アルミの押出材と鋳造 ...

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参考までに、アウディは当初ASF=”アルミニウム”スペースフレームとしてオールアルミ製モノコックを採用したものの、現在ではスチール中心の構成に戻し、ASF=”アウディ”スペースフレームと改名していて、しかしこれは「コストの高いアルミを使用しなくても、アルミ同様の軽量性を実現できる技術が開発されたから」。

アウディが「アルミフレーム」の歴史を公開。「オールアルミ」は過去に4台のみ、現在はアルミ使用率低下の謎

| アウディ・アヴス・コンセプトは1台15億円 | アウディは「オールアルミ」ボディを量産車初採用したことで有名ですが、「アウディとアルミ」との関係性をアピールするイベントを本国アウディミュージアムに ...

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それはさておき、1998年の時点で「オールアルミ」ボディを持つスポーツカーの存在は非常に画期的で(フェラーリが最初にオールアルミ製モノコックを採用するのは1999年の360モデナであった)、そして今回の画像を見るに、その「オールアルミ」というNSX最大の特徴が15年という長い歳月、そして水中という過酷な環境から車体を保護してくれたのは間違いなさそう。

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画像を見るに、Aピラーこそは曲がっているものの、そのほかの形状やボディパネルは驚くほど当時の状態を保っており、さらにはランプのレンズ類なども破損せずに残っており、全体的なコンディションはそこまで絶望的ではないのかも。

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ただ、インテリアなどは(たとえその形状が保たれているとしても)すべて入れ替える必要があるものと思われ、まずはすべてを分解し、きれいにするところからはじまることになりそうですね。

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参照:Becca Nicole Johnson, LSX Salvage

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