| これまでのインフィニティとはかなり異なるデザイン |
インフィニティが「Qインスピレーション・コンセプト(Q Inspiration Concept)」の全容を公開。
これはインフィニティの新しいデザイン言語を表現したもので、VCターボエンジン(variable compression=可変圧縮比エンジン)を採用したもの。
なお、この可変圧縮エンジンもしくは「可変排気量」エンジンはトヨタ、ホンダ、インフィニティがそれぞれ特許を取得しており、「次世代エンジン技術」のひとつ。
ダブルアーチグリルが特徴
カテゴリとしては「セダン」に属するかと思われるものの、クーペのようなシルエットを持ち、サッシュレスのスタイリッシュなドアを持つなどなかなかに格好良い車です(ドアは観音開き)。
なおコンセプトカーにはよく採用される「こういった形状のシート」ですが、実際の市販車に採用されることはまずないのが残念。
フロントのメイングリルの下には「ダブルアーチ」グリルを持ち、フロントバンパーサイドにはエアインテーク、ボンネットにはV字状のエアベント、そしてフロントフェンダー後部にはエア抜きのスリット。
全体的にはシンプルで、しかしハリのある面を持ち、これまでのインフィニティのような「ニュルっとした」複雑な面を持つデザインとはかなり異なる印象ですね。
そのほかの外観上の特徴だと薄型LEDヘッドライト、リアの「シングル」テールランプで、このテールランプは「一本」のユニットがポジションランプ、ストップランプ、ウインカーを兼ねるもの。
ブガッティ・シロンも同様のものを持ち、もしかすると次期ポルシェ911(992)も同様のテールランプを持つ可能性があり、これから「主流」になる可能性も。
なお、インテリアにこそ大きな特徴があり、ドライバーが運転に集中できるように「ノイズ」を排除したといい、その分操作系はシンプルに。
物理スイッチはほぼ姿を消しており、このあたり「スイッチで操作することを前提とした」ホンダのプレシジョン・コクピットとはかなり異なる考え方(むしろホンダの方が少数派)。
インフィニティではこれをHuman Machine Interface=HMIと命名しており、乗員の血圧など健康データも読み取れる、としています。
なおレクサス同様にインフィニティも「和」をコンセプトに取り入れ、ドア内張のポケットは「西陣織」。
和紙や絹を使用したといい、行灯や折り紙をモチーフとするレクサスとちょっと似ているところもありますね。
エンジンについては上述のように「可変圧縮」ですが、特にハイブリッド内臓とはアナウンスされておらず、ということは最近のコンセプトカーには珍しい「ガソリンエンジンオンリー」。
日産の「プロパイロット(ProPILOT)」を備え高速道路においては自動運転を実現するものの、「自律運転」を標榜していないのもやはり珍しく(自動運転よりはドライバーの”アシスト”に特化しているイメージ)、そういった意味では「かなり現実的な」コンセプトカーだと言えそうです。
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