| アメリカ市場におけるスバルのポジションは「タフでワイルドで使いやすいクルマ」というものらしいが |
新型スバル・クロストレックは「ウィルダネス」風
さて、スバルがアメリカ市場向けとして、シカゴモーターショーにて新型クロストレックを正式発表(アメリカでは、フルモデルチェンジ版クロストレックが発表されるのはこの機会が初となる)。
なお、日本での発表から数カ月後となったのには理由があるようで、北米仕様のクロストレックは(日本仕様に比較して)ワイルドな風味が増しているようです。
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北米市場のスバル・クロストレックはこんな仕様を持っている
今回発表された内容を見てみると、北米仕様のクロストレックに搭載されるエンジンは2リッター4気筒もしくは2.5リッター4気筒ターボ。
これは日本仕様の「2リッター4気筒+エレクトリックモーター(e-BOXER)」とは異なるところで、駆動方式についても北米だと「4WDのみ」という構成です。
なお、北米では4WDが好まれるため、マツダもそのSUVラインアップでは4WDのみとしており、これは市場に合わせた選択ということなのかもしれません(ハイブリッドを搭載していないのは、コストと販売価格を下げたかったからだと思われる)。
そしてドライブトレーン以上に大きな違いがその外観。
このボディカラーは日本仕様のクロストレックには設定されていないもので(ボディカラー名は公表されていない)、オリーブグリーンのようなタフなイメージも感じられ、クロストレックのイメージにマッチしているように思います。
グリルやバンパー、パネル、クラッディングの形状は日本仕様と同じであるように見えますが、大きな違いは前後バンパーとサイドパネルにゴールド(イエロー?)の加飾が付与されていること、そしてルーフレールが装着されていること(標準ではなくオプションかもしれない)、ドアとリヤハッチ右下のバッジもゴールド仕上げとなっていること。※この車体にどの程度オプションが装着されているのかは不明
さらにはテールランプ左右の間にはマットブラックのパネルが装着され、ルーフスポイラーもブラック化されるなど、全般的にブラック部分が多く、ワイルド風味が増しているように思いますが、北米だとスバルは「タフでラギッドな雰囲気を持つクルマ」として人気があるそうで、それは「ウィルダネス」の展開を見てもわかるとおりかもしれません(その意味では、北米仕様のクロストレックはウィルダネスっぽい)。
さらに北米では、スバルの(大人気な)タフな雰囲気に引っ張られ、マツダやホンダも「ワイルドな」雰囲気を持つデザインへとシフトしつつありますが、これは現地で「スバル・エフェクト」と呼ばれています。
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新型スバル・クロストレック(北米仕様)のインテリアもワイルドだった
そしてこちらは新型クロストレックのインテリアで、外装と同じくイエロー(ゴールド?)のアクセントが用いられ・・・。
メーターリングもゴールド。
そして興味深いのはシートにもボディカラーとマッチした切り返しが用いられていること。
すべてのボディカラーにおいて同様のコンビネーションが与えられるのか、それともこのボディカラーのみなのか、あるいはパッケージオプションなのかは不明です。
シート形状そのものは日本仕様と同じであるように見え、この「Y」も日本仕様の一部グレードに採用されるものと同じですね。
インテリアを北米仕様へと変更することは難しいかもしれませんが、エクステリアだけだと、いくつかの純正パーツを取り寄せれば北米仕様へとコンバートすることが比較的容易にできるものと思われ、実際にチャレンジするクロストレックオーナーが登場するかもしれません。
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