
| 残念ながら市販はなされず、走行するのはオーストラリアでのレースのみ |
搭載されるのは「2UR-GSE型V8エンジン」
トヨタのオーストラリア法人がGRスープラの新たなレーシング仕様を発表。
最大の特徴は、スープラの代名詞ともいえる直6ではなくV8エンジンを搭載している点ですが、残念ながら市販はなされず、この車両は2025年からオーストラリアのスーパーカー選手権(Supercars Championship)に参戦する車両として開発された「純然たるレーシングカー」です。
レクサス由来の5.2L V8を搭載
新型スープラ”スーパーカー”に積まれるのは、レクサスLC500やRC Fに搭載される2UR-GSE型V8エンジンをベースにしたもので、競技規定に合わせて排気量は5.2リッターへ拡大されています。
市販車では排ガス規制や騒音規制に縛られるこのエンジンですが、レーシング仕様では制約なし。
その結果、まるで野獣の咆哮のようなサウンドを響かせる仕上がりとなっており、(同レースに出場する)カマロやマスタングとともに、オーストラリアのサーキットをこれまで以上に迫力ある音に包みこむことになりそうですね。
「情熱と精密さのサウンド」
実際のところ、トヨタ・オーストラリアの副社長ショーン・ハンリー氏は新型スープラについて次のようにコメントしています。
「このサウンドを聞いた瞬間に鳥肌が立ちました。これこそが情熱、精密さ、そして進化の音です。」
6台のスープラが来季参戦
2025年シーズンには6台のGRスープラがグリッドに並びます。
- ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)から2台
- ブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)から4台
正式なお披露目は来月のバサースト1000(Bathurst 1000)が予定されており、年末にかけて行われるいくつかのレースでも姿を現す予定であることもアナウンスされています。
レース仕様のエアロを装備
外観は市販版のスープラをベースにしながら、(当然のこと)レースに合わせた大幅な空力チューニングが施されています。
- 巨大なリアウイング
- 大型ディフューザー
- 専用ロッカーパネル
- センター固定式レーシングホイール
これらにより、空力性能と耐久性を高めた純レーシング仕様のスープラに仕上がっているわけですね。
あわせて読みたい、GRスープラ関連投稿
-
-
現行GRスープラついに生産終了、しかし次期スープラは「確実に登場」。ただし後継モデル登場までの“空白期間”は避けられない?
| 現行GRスープラ(A90/Mk5)、6年の歴史に幕 | 次期型スープラ(Mk6)は確実に存在する 2020年に登場し、BMW Z4と共同開発された現行GRスープラ。 高い人気を誇りつつも2025年 ...
続きを見る
-
-
【まさかの大健闘】トヨタ GRスープラ、オフローダーへとコンバートされラリーコースで大暴れ【動画】
| カストロールカラーにライトポッドが「雰囲気満点」 | やはり素性の良いスポーツカーはオフロードでも速かった 「スープラでラリー?」とは疑問に思うかもしれませんが、その意外性こそが今回の主役です。も ...
続きを見る
-
-
トヨタの豪州法人代表が「スープラ終了説」を否定。加えて「生き残るために別の形に進化する」ことを示唆し、クラウンのように”新しいボディ形状”を追加し販売ボリュームを確保する?
Image:Toyota | 現在の自動車業界では「なんでもあり得る」のが実情である | そしてベースにあるのは「販売台数を確保すること」となっている さて、昨年から何度かGRスープラが「販売終了」に ...
続きを見る
参照:Toyota, Supercars(Youtube)