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リマックが発表予定の「新型ハイパーカー」が公式サイトのコードを解析した猛者によって明らかにされてしまう。おそらくはニュル最速記録を更新するネヴェーラのハードコア版

リマックが発表予定の「新型ハイパーカー」が公式サイトのコードを解析した猛者によって明らかにされてしまう。おそらくはニュル最速記録を更新するネヴェーラのハードコア版

| 一部では内燃機関を押し込んだネヴェーラだとも見られているが、この短期間での開発は不可能だろう |

よってリマックとしては「不本意」に終わったニュルブルクリンクのタイムを大幅に更新するエレクトリックハイパーカーと考えるのが妥当である

さて、リマックはつい数日前に新型ハイパーカーの発表を示唆するティーザーキャンペーンを開始し、特定のハッシュタグとともに投稿すると、その投稿の数のぶんだけ新型車の姿が明確になってゆくという手法を取り入れています。

そしてリマックの公式サイトでは「徐々に明らかになってゆく新型車」の姿が公開されているわけですが、今回その公式サイトのコードを解析し「完全に明瞭になった新型ハイパーカー」の姿をあぶりだした人物が登場し、その画像を米掲示板レディットへと投稿することに。

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いったいこの新型車はどういったハイパーカーに?

今回明らかになった画像からわかるのは「リアウイングを備える、おそらくはハイダウンフォースバージョン」ということで、サーキット走行に特化したモデル(しかし公道走行は可能)だと思われます。

ちなみにですが、ポルシェは新型タイカン・ターボGTをもってニュルブルクリンクを7:07.55にて走っており、これはリマック・ネヴェーラの持つ7:05.298を破りはしなかったものの、「あわやあと2秒で」という数字。

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ネヴェーラの王座は「かろうじて」保たれはいるのですが、数億円のハイパーカーが数千万円の4ドアサルーンに迫られるという状況はリマックとしては不本意極まるものだと考えてよく、よってリマックはこの新しいハイパーカーによってポルシェをさらに突き放すことになるのかもしれません。

ただし現時点ではこの新型ハイパーカーについてわかっていることは非常に少なく、一部では「ピュアエレクトリックではなく、内燃機関を搭載する」と推測する人もいるもよう。

この背景には、今年5月にリマックCEO、メイト・リマック氏が「次期リマックは電気自動車ではないかもしれない」とコメントし、「リマックは電気自動車だけではない。その時の最もエキサイティングなことには何でも取り組む用意があり、将来の製品には液化石油ガス、水素、さらにはディーゼルも燃料として使われる可能性がある」とも語ったことがあるのだと思われます。

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しかしながら、ピュアエレクトリックカーとして開発されたネヴェーラを、この短期間にて、形を変えずに「内燃機関搭載ハイパーカー」へと調整することは(構造はもちろん吸気・冷却面などすべてにおいて)非常に難しく、そしてメイト・リマック氏は自身が世に送り出す製品に妥協するとも思えないため、今回の新型ハイパーカーはネヴェーラと同じピュアエレクトリックカーだと考えるのが妥当かもしれません。

なお、この新型ハイパーカーはモントレー カー ウィークにて発表されることとなりそうですが、リマックは昨年の同じ場で「ニュルブルクリンクの記録更新を記念したネヴェーラ”タイムアタック”スペシャル エディション」を公開しており、今年もまた記録更新の一報とともにこのハードコアバージョンが発表されることになる可能性が大きく、これによって販売が思うほど伸びないとされるネヴェーラの状況を改善するという意図もありそうです。※リマックが昨年に打ち立てたニュル最速記録(EV)は市販車全体で見るとそれほど速いものではなく、よってこの記録については不本意なものであったとも考えられる

リマックがネヴェーラにてニュル「EV」最速記録を更新。テスラ・モデルSプレッドのタイムを20秒短縮し、同時に記念限定モデル「タイムアタック」を発売
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参照:Reddit

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