| ポールスター・シナジー」は同社らしい、クリーンでシャープなデザインに仕上がっている |
ポールスターは現在の自動車業界において、もっとも先進的なデザインを持つブランドのひとつだと捉えている
さて、ポールスターが「ポールスター・デザイン・コンテスト」で最終選考に勝ち残ったデザインをブラッシュアップして実物大モックアップを製作し、(ミュンヘンで開催されている)IAAモビリティショーにて発表するとともにホットウィールとの提携を発表しています。
このクルマは「ポールスター・シナジー」と命名されており、600にものぼる応募作品の中から絞られた3つのデザインを組み合わせたもの。
よってコクピット付近にはその「3つのデザイン」を作成したアーティストの名が刻まれることとなっています。
ポールスター・シナジーのデザインを完成させるのには6ヶ月
なお、最後に残ったデザインはエクステリア2点、インテリア1点だとされ、ポールスターとこれら3点の受賞者は6ヶ月にわたって協議とデザインの調整・作成を行い、そして完成したのがこのポールスター・シナジーなのだそう。
このポールスター・シナジーにつき、見るからにポールスターらしい、シャープで先進的、かつクリーンなデザインを持ちますが、同社CEO、トーマス・インゲンラス氏は今回のプロジェクトにつき以下のように語っています。
彼らのビジョンと我々のデザイナーとのチームワークが、本当にゴージャスな車を生み出しました。ポールスター・デザイン・コンテストにおけるマテル社(ホットウィール)とのコラボレーションと、近々発表されるポールスターの市販車のスケールモデルは、ポールスターブランドとこの画期的なコンペティションを、より多くの人々に届けることになるでしょう。これらのことはすべて、電気自動車が、現実のものであれ、おもちゃであれ、ICE(内燃機関搭載車)と同等か、それ以上にエキサイティングなものであることを証明しています。
ポールスターが電気性能と自動車革新の境界を再定義しているように、ホットウィールは常に想像力とデザインの限界に挑戦してきました。今年のデザインコンテストの優勝者を皮切りにポールスターとのパートナーシップを発表できることを嬉しく思います。このコラボレーションは、ホットウィールの真髄である、自動車デザインの限界に挑む闘志、気概、情熱を称えるものです。来年のチャレンジのコンセプトを見るのが待ちきれません。
加えてポールスターのデザイン責任者であるマキシミリアン・ミッソーニ氏は次のようにコメント。
今年のストーリーは、パフォーマンスと同様にコラボレーションにあります。チームが受賞者の夢を実物大モデルとして実現できるよう指導し、サポートできたことを誇りに思います。インスタグラムのポールスター・デザイン・コミュニティは、1:1スケールのモデルと世界中のポールスター・ロケーションを巡回する計画によって、その価値をさらに高めています。
最終的に残った作品を制作したデヴァシシュ・デシュムク氏とスワプニル・デサイ氏はともにフランスのパリを拠点としており、デヴァシシュ・デシュムク氏のデザインは、ハンマーヘッド・シャークから着想を得たといい、スワプニル・デサイ氏のデザインは、技術的なアップグレードが可能なエモーショナルな耐久性と、時間の経過とともに優雅に経年変化する素材をテーマとしたもの。
ポールスター・シナジーは全長4,560ミリ、全高わずか1,070ミリというコンパクトなサイジングを持ち、乗車定員は1名、そして乗降はキャノピーを開閉することによって行います。
インテリア・デザイナーは中国を拠点とするインシャン・リー氏で、「浮遊するような快適性とコントロール性」に焦点を当てた新しい体験を提供することを目的とし、パフォーマンス重視の着座位置を持つキャビンを作り上げています。
このポールスター・シナジーが実車として製品化されることはなさそうですが、実物大のモックはミュンヘンにて展示された後に米国へ渡りいくつかのイベントにて展示されるといい、そしてもちろんホットウィールからはいくつかのサイズにてモデルカーが発売されることとなりそうですね。
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参照:Polestar