| 重量低減については「ルーフ開閉機構の削除」「新開発の8速DCT」が影響しているものと思われる |
0−100kmh加速はポルトフィーノの3.5秒からローマでは3.4秒へ
さて、納車間近のフェラーリ・ローマの登録が完了。
ここでいつものように車検証上の数値を見てみると、全長4,650ミリ、全幅1,970ミリ、全高1,300ミリ、車両重量は1,670kg、フロント荷重が810kgにリア車軸の荷重が820kgだと記載されています。
参考までに、ポルトフィーノだと全長4,590ミリ、全幅1,940ミリ、全高1,320ミリ、車両重量は1,750kg、フロント荷重が820kgにリア車軸の荷重が930kgなので、ローマのほうが(ポルトフィーノに比べ)長く、広く、しかし低くそして軽いということになりますね。
なお、ポルトフィーノとローマとの大きなメカニズム上の差は(ローマでは)ルーフ開閉機構がないこと、そしてトランスミッションに8速DCT(ポルトフィーノは7速)を採用していることくらいだと思われ、エンジンやシャシー、サスペンションは基本的に同一であると思われます(ホイールベースも数字上は同じ)。
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フェラーリ・ポルトフィーノの登録完了、車検証上の重量は公称値の1,664kgに対して1,750kg。「乾燥重量」「車両重量」「車両総重量」の違いとは?
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フェラーリ・ローマは公称値だと乾燥重量1472kg、車両重量1,570kgである
もう一つ参考までに、フェラーリが公式に発表しているローマの乾燥重量は1472kg、車体重量は1,570kg。
よって公称値と車検証に記載される車両重量とではけっこうな乖離があり、ここで自動車における重量表記について再度触れておくと、自動車の重量表記は3パターンあり、ひとつは「乾燥重量」、2つ目は「車両重量」、3つ目は「車両総重量」。※乾燥重量は一般的ではなく、車検証上でも使用されない
まず「乾燥重量」については、車体に冷却水やオイルなどの液体を入れない状態で、英語だと「ドライウエイト」と表記され、この状態では当然エンジンをかけてクルマを走らせることができないのですが、こういった表記を行う理由としては「モータースポーツへの参戦を考慮している人のため(モータースポーツではこのドライウエイトが基準となる場合がほとんど)」。
ただ、実際にはいかにスーパーカーといえどもそれを購入して(FIA公式の)レースに出ようという人はいないものと思われ、しかし自動車メーカーとしては「モータースポーツを意識したクルマである」「ちょっとでも軽く見せよう」という意図から市販車においても乾燥重量という表記を用いている(そしてそれが慣習になっている)とも言われています。
よってスーパーカーにおける「(メーカー公称の)車体重量」とはこの乾燥重量を指していることが多く、たとえばフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンの場合は基本的に乾燥重量を公称値として採用していて、しかしマセラティやポルシェでは「車両重量」を公称値に用ており、ポルシェそしてマセラティのクルマはやはり「数字上では」重く見えるのもまた事実。※ポルシェであっても、GT3などモータースポーツとの関係性が高いモデルだと乾燥重量を記載している
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