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グランドセイコーがついに現代の腕時計のトレンドを捉える。「ケースとストラップがシームレスにデザインされた」スポーツコレクション SLGC009登場

グランドセイコーがついに現代の腕時計のトレンドを捉える。「ケースとストラップがシームレスにデザインされた」スポーツコレクション SLGC009登場

Image:Grandseiko

| これまでグランドセイコーは「ムーブメントとケース」を重視し、「ストラップとバックル」を軽視する傾向にあったが |

このスポーツコレクション SLGC009によってグランドセイコーの「何か」が変わるかも

さて、グランドセイコーは一部で「技術の粋」として高く評価されていますが、実はぼくはグランドセイコーについてはまったく魅力を感じておらず、その理由は「現代の腕時計に求められる要件を備えていないから」。

どういうことかというと、現代の腕時計はファッション的要素が非常に高くなっており、しばしば技術よりもそのデザイン性が重要となるものの、グランドセイコーは「技術」に重きを置いていて、そのデザインが古臭く、「腕時計本体とストラップとを別に考えていて、視覚的な新しさがない」と認識しているわけですね。

もちろん機械式腕時計にとって「技術に裏付けられた機能や性能」は重要ではあるものの、今やそういった技術はどこの腕時計メーカーであっても非常に高いレベルで伯仲しており、ここで差をつけることが難しくなっています(つまり差別化できないということは、消費者がそのブランドを選ぶ要素ではない)。

これは自動車業界でも同様で、「技術がほぼ臨界点にまで達しているのであれば(あるいは消費者が求める必要十分なレベルに達しているのであれば)それ以外の要素をもって差別化を図るべきなのですが、グランドセイコーの場合は「昔ながらの腕時計」からほとんど見た目が進化しておらず、「ケースはケース」「ストラップはストラップ」としてデザインされていて、かつ(ムーブメントに取り入れる)技術を重視するあまりなのか、ストラップやバックルに対してやや軽視しすぎているのでは(実際、ここに新しい技術は注ぎ込まれていないように見える)という印象も。※下の画像はグランドセイコー マスターピースコレクション「SBGZ003」、価格は8,085,000円

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グランドセイコー、ついに目覚める

そして現代において人気の腕時計メーカーは「ケースとストラップ」とを同時にデザインしており、ストラップを「汎用」ではなく「そのモデル専用」とする場合すら見られますが、これはG-SHOCKやウブロ、オーデマピゲ、ゼニスなどに顕著です。

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つまり、これらは腕時計を「工業製品」ではなく「ひとつのコンセプトを持つデザインプロダクト(あるいは芸術作品)」として捉えているということになるのだと思われ、しかしこういった考え方を今まで取り入れてこなかったのがグランドセイコー(まったくそうであったわけではなく、いくつかの試みは見られたが)。※タグ・ホイヤーも同様の傾向が見られたが、最新作のフォーミュラ1では変化が見られる

しかし今回登場した「スポーツコレクション SLGC009」はこれまでのグランドセイコーの製品とは全く異なり、「ケースとストラップとが一つのコンセプトのもとにデザインされた腕時計」であり、ケースそしてストラップに共通の意匠が用いられシームレスに統合されているように思えます。

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ちなみにデザインイメージは「獅子(ライオン)で、シリーズ名自体はズバリ「Tokyo Lion Tentagraph」。

この「Tentagraph(テンタグラフ)」とは「テンビート(TEN beat)」「スリーデイズ(Three days)」「オートマチック(Automatic)」「クロノグラフ(ChronoGRAPH)」からそれぞれの文字を取ったグランドセイコーの造語、そしてこれを体現するムーブメント。

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そしてTokyo Lion Tentagraphでは「ライオンの気高さ」、「威厳」、「力強い爪」「”たてがみ”がなびく姿」を視覚的に表現しており、ケース素材はセイコー独自の「ブリリアントハードチタン」。

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そしてこの腕時計ではそのコンセプトとグランドセイコーならではの高い技術が完璧にマッチし相乗効果を生み出しており、ぼくとしてはこの腕時計を「グランドセイコー新時代の幕開けを告げる1本」だとも考えています(旧来のグランドセイコーのファン、グランドセイコー内部の一部の人々はこの腕時計を苦々しく思っているかもしれないが)。

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ちなみにバックルもこの腕時計専用にデザインされており(SBGD223のように、これと同様のデザインを持つケースを持つ腕時計もあったが、ストラップやバックルは普通であった)、こういったところを見ると「グランドセイコーがついに現代のトレンドを捉えた」とも考えられ、今後のグランドセイコーには期待したいところでもありますね。※ただ、今回のSLGC009はオーデマピゲ ロイヤルオーク コンセプトに似ているところもあって「グランドセイコー独自の」個性を備えておらず、よってここから数世代を経ないと独特の世界観を持つに至ることはできないのかも

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参考までに、ブレスレット裏面の構造は「滑り止め」を考慮したものではありますが、おそらくはライオンの「肉球」をイメージしているのでは、とも考えています(ちょっと可愛い)。

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グランドセイコー スポーツコレクション SLGC009を紹介する動画はこちら

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参照:Grand Seiko

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