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元フェラーリ、現ホンダのリードデザイナーが「自分の考えた新型スープラ」を公開。実際に製造する計画まで持っている模様

2019/10/02

| トヨタGRスープラが「80スープラ」に似ていないのは我慢できない |

かつてフェラーリ、ジャガー、ベルトーネに在籍し、現在はホンダのリードデザイナーを名乗る「oct8n」ことGiulio Partisani氏が、インスタグラム上にて「自分の考えた新型スープラ」のレンダリングを公開。

見ての通り「80スープラ」の面影が強いデザインを持っていて、ヘッドライトやテールランプはLED使用を想定した細いものへ、そしてフロントのエアインテーク、テールパイプ周辺の処理は「現代っぽい」処理へと変更されています。

A90スープラは「80スープラっぽくない」?

なお、新型トヨタGRスープラ(A90)が一部で批判される理由としては、先代の80スープラのデザインを引き継いでいない、ということがあるかもしれません。
北米においては(ワイルドスピードの影響で)スープラ=80スープラの印象が強く、よってGRスープラ発売前には「このクルマにスープラの名を与えることに反対する」ディーラーもいくつかあった、と言われています。

そこでなぜGRスープラが80スープラに似ていないのかということですが、GRスープラはトヨタのコンセプトカー「FT-1」のデザインをベースにしているため。

このFT-1は2014年のデトロイトモーターショーで発表され、その後「グランツーリスモ6」でもダウンロードが可能となっていますが、ちょうど時期を同じくして「スープラ」の商標が北米にて登録され、よってFT-1がスープラの後継モデルでは、という噂が出てきたわけですね。

実際にトヨタは2014年から新型スープラの開発をスタートさせたといいますが、おそらくトヨタはFT-1を「スーパースポーツ」として計画したんじゃないか、とも考えています。

つまりFT-1はスープラ後継としてではなく、全く別のスーパーカーとして計画されていたということで、この発売計画が「流れた」ため、FT-1のデザインを何とか活用できないかと考えて「新型スープラに転用されたのでは」というのがぼくの推測。

ちなみにFT-1のボディサイズは全長4,500ミリ、全幅1830ミリ、全高1350ミリで、80スープラは4,520ミリ/1,810ミリ/1,275ミリ、GRスープラは4,380ミリ/1,865ミリ/1,290ミリ。

かなりサイズが近いものの、FT-1はハイブリッドシステムを搭載し、ガソリンエンジンは2リッター4気筒を想定していた、とも言われます(ボンネット中央はスケルトンだが、エンジンにはカバーが装着されて形式の判断はできない)。

「FT」は「トヨタ・フューチャー」を表し、つまりトヨタはこのクルマを「未来」と位置づけていたわけで、「ダウンサイジングターボを積んだ新世代スポーツカー」に仕立て上げたかったんだろうということも考えられます。

もちろんこれが最初からスープラとして企画され、「新しい時代」をスープラの名とともに築くという選択肢もあったかもしれませんが、そもそも2014年にトヨタがBMWを(新型スープラの)開発パートナーに選んだ理由は「BMWが6気筒エンジンを持っていたから」。

いつの時代であってもスープラには6気筒エンジンが欠かせないと判断したということになり、この状況で「同じ2014年に発表された、4気筒エンジン搭載の」FT-1がスープラ後継として捉えられていたとは考えにくく、よって当初は「FT-1と新型スープラとは別のクルマ」だと考えられていた可能性が高い、と考えているわけですね。

なお、同時期に「トヨタはカーボンモノコックシャシーを使用した、1000万円クラスのスーパースポーツを企画している」という話が複数筋から報道され、これが「FT-1の市販モデル」だったのかもしれません。

そしてそのFt-1市販計画が潰えることになり、「デザインだけでも」ということでGRスープラにそのデザインが採用され、よってGRスープラは80スープラとの共通性を持たなかったんじゃないかというのがぼくの推測、ということになります。

そしてGRスープラのデザインに納得できなかったのが今回の(ホンダの)デザイナーということになりますが、このジュリオ・パルティザーニ氏は実際にこの「自分の考えたスープラ」をレクサスLCベースにて作ろう、という計画まで公開しています。

VIA: oct8n

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