ホンダが「NSX GT3」を一般顧客向けに販売開始。
GT3といってもポルシェ911GT3のような「ロードカー」ではなく純然たるレーシングカー。
そのため価格は6000万円、と非常に高価となっています。
販売地域はアメリカ、欧州、中東、アジアとなっており、もちろんFIA規定に準拠しているのでピレリ・ワールドチャレンジ、ブランパンGTシリーズ、オーストラリアンGTチャンピオンシップなどに出場可能。
ホンダ・パフォーマンス・デペロップメントはパーツの供給、トレーニング含むサポートを行うとしており、今後プライベーター向けにNSX GT3を拡販の意向。
なお、同様に各メーカーともプライベーター向けにレースカーの販売を強化しており、アウディは「R8 LMS GT4(4800万円くらい)」、ランボルギーニも「ウラカンGT3(5000万円くらい)」を販売中。
そのほかもちろんポルシェ、そしてシボレーもこういった車両を販売しており、今やこれは「ひとつのビジネス」と言えそうですね。
なお、NSX GT3はFIA規定に従いハイブリッドシステムと4WDを廃して純粋な後輪駆動へと変更(ウラカンGT3もやはり後輪駆動)。
トランスミッションも9速DCTから6速シーケンシャルへと変更されています。
これら、そしてその他の軽量化によって重量は市販モデルより485キロも軽い1240キロへ(ウラカン4WD→ウラカンGT3の場合は-180キロなので、やはりNSXのハイブリッドシステムは相当に重い)。
シャシー、エンジンは市販モデルのNSXと同じ工場で作られるとのことですが、これはやはりランボルギーニも同じで(市販モデルとレースカーとが同じラインにて製造される)、採算性を考慮してのことかもしれません。