| ランチア・デルタが現代に復活 |
「Automobili Amos」がかの名車、ランチア・デルタ・インテグラーレを復活させる、と発表。
ベースはかつてのデルタ・インテグラーレながらも1000以上のパーツを新設計し、ボディパネルは職人が手で叩き出したアルミパネルとカーボンファイバーとを組み合わせたものになる、としています。
イメージとしてはクラシックポルシェにオリジナル要素を付加して仕上げる「ジンガー」のような感じですが、とにかく高価なクルマとなりそうです。
デルタ・インテグラーレというよりはS4に近い?
なおボディデザインはオリジナルとは異なり「3ドア」となり、そしてさらにマッシブに。
加えて内装は新設計されて「デルタS4」っぽいスパルタンなデザインを採用、とのこと。
ランチア・デルタはもともとゴルフに対抗すべくランチが投入したモデルで、デザインはゴルフと同じジウジアーロ。
HFインテグラーレは1988年に登場しており、グループAの活躍で有名ですね(もともとHFはグループAのホモロゲーション取得用)。
デルタS4はこれをグループB参戦のために究極改造したもので、エンジンをミドシップマウントし車体後半がスペースフレームで構成されるという過激マシン。
ホンダがNSX設計の際に参考にした、とも言われます。
この「新ランチア・デルタ・インテグラーレ」についてはパワートレーンとサスペンションも一新され、ステアリングのセッティングは「オーバーステア」、つまりドリフトを楽しめる設定となる模様。
現時点では価格・スペック等につき不明で、製作には「ベースとなるランチア・デルタ・インテグラーレ16Vが必要」とのこと。
本来であれば今年のヴィラ・デステにて発表したかったようですが間に合わず、しかし近いうちに何らかの情報を公開してくれるものと思われます。
なお、つい最近も「ランチア・ストラトス」がピニンファリーナデザインによって、そして「デ・トマソ・パンテーラ」もアレスデザインの手により蘇ることが発表されていますが、少量生産自動車メーカーの手によって「過去の名車」がリメイクされる機会も今後増えてきそうですね。
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