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【動画】初代ホンダNSXは35年前、1989年2月9日に発表された!ホンダが30周年を記念し当時の開発スケッチや画像、そして最新NSXとのランデブー動画を公開

2019/02/07

今思うと、よくホンダは未経験からこんな素晴らしいミドシップスポーツを作ったものだ

ホンダが「NSX発表30周年」を記念し、発表当時の様子やデザインスケッチ、そして新型NSXとのランデブーの様子を収めた動画を公開。

なお、初代NSXとのは30年前、1989年のシカゴ・オートショーで公開されていますが、これはマツダ・ロードスターが初めて発表されたのと同じ年、そして同じ場でもあります。
そしてマツダはそれを記念したスペシャルエディションを今年のシカゴ・オートショーにて公開する、とアナウンスしていますね。

1989年は日本の自動車史における黄金期だった

なお、この「1989年」は日本の自動車史上非常に特別な年で、NSXとロードスターがデビューした他、初代セルシオ(レクサスLS)、日産R32 GT-R、スバル・レガシィといった名車たちた登場した黄金期として知られます。

NSXは「NS-Xコンセプト」として1989年2月9日にシカゴにて公開されていますが、もとは1984年に「フロントエンジン、フロントドライブ」つまりFFスポーツカーとして開発がスタート。

しかし1986年に「アキュラ」ブランドの展開が開始され、おそらくはそのイメージ向上も考慮されて「スーパースポーツ」へと開発がシフトされ、同時に「ミドシップ」へとスイッチしています。

NS-Xコンセプトは市販バージョンのNSXよりもやや小ぶりで、エンジンもシングルカムではあったものの、市販バージョンではDOHC、かつVTEC搭載へと変更。

開発に携わったのはアイルトン・セナ

開発にはアイルトン・セナが関わったことでも知られ、ニュルブルクリンクでテストドライブを行った際には「ボディ剛性が足りない」と指摘され、その後ボディ剛性が50%アップされたことも有名ですね。

ただしそれでもボディの強度は十分ではなく、当時ぼくが試乗した際には「(ボディが歪むから)段差の上にクルマを停めてドアの開閉をしないで」「車体が左右に傾いた状態でのドアやハッチの開閉はしないように」と強く言われたことを思い出します。

なお、「NSX」のネーミングはアメリカ側からの要望だとされ、「New Sportscar」と未知のものを表す「X」とを組み合わせたもの。

1989年のNSX発表が与えたインパクトは非常に大きく、それまではスーパーカーとは、「ドライバーが一定の忍耐を強いられるもの」という認識があったものの、NSX発表登場以後、フェラーリはじめスーパーカーメーカーはその考えをあらためざるを得なくなったと言われていますね(それはレクサスLSその登場以後の高級車メーカーも同じで、マツダ・ロードスター登場後に多くのオープンスポーツが登場したのも同様)。

なお、当時のキャッチコピーは 「our dreams come true.」、「緊張ではない、開放するスポーツだ」 。

NSXはホンダ最大のチャレンジ

それでも開発には相当な苦労があったことは間違いなく、というのもミドシップスポーツを作るのは「簡単ではない」から。

BMWもミドシップスポーツ「M1」を開発するのにランボルギーニへと委託を行ったり、レクサスも「挙動がピーキーになりすぎるから」という理由でLFAにはFRをチョイスしたほど。

ホンダにとっては全く未経験のハイパワーそしてレイアウトということになりますが、ホンダ史上もっとも大きなチャレンジであったのかもしれません。

なお、初代NSXは2006年に一旦その灯火が消えることになり、しかし2003年にはNSX後継として企画された「HSCコンセプト」も存在。
このコンセプト企画時はまだ景気が良かったものの、その後のバブル崩壊にて市場が縮小し、公的に「開発中止」がアナウンスされた悲運のコンセプトカーでもあります。

その後2016年にハイブリッドスーパースポーツとして登場したのが現行NSXですが、これはアメリカホンダで企画・設計されたものの、開発拠点を日本に移して熟成してゆく、とも発表されていますね。

それでは動画を見てみよう

こちらが発表当時、そして初代NSXと新型NSXとがランデブーする胸アツ動画、「Acura NSX: 30 Years of Performance」。

VIA:Acura

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