| 新生デ・トマソ”プロジェクトP”は驚くほどパンテーラと共通性が高い |
先日、復活の狼煙をあげたイタリアの老舗スポーツカーメーカー「デ・トマソ」。
つい最近、「デ・トマソ・パンテーラを現代に」蘇らせた、アレス・デザインによるプロジェクト・パンサーが世間を賑わせたばかりですが、今回のデ・トマソは”本家”デ・トマソ(アレス・デザインのほうは、パンテーラをフィーチャーしたというだけで、正式にデ・トマソを名乗っておらず、その権利も持っていない)。
実績のあるアポロだけに「復活」は確実?
そして本家デ・トマソのほうですが、これは2004年に会社が解散しており、2011年にいったんデ・トマソの商標使用権が売却され、その後2015年にITV(アイデアル・チーム・ベンチャー)がデ・トマソの商標権を取得。
そして今回「プロジェクトP」として新型車を公開するのはそのITV、ということになります。
今年はデ・トマソ設立のちょうど60周年に該当し、この記念すべき節目に「新生デ・トマソ第一号」を公開してくれるのは嬉しい限り。
今回公開されたのは(前回に加えて)一枚の画像ですが、これを見ると「まんまパンテーラ」。
このニューモデルの名称も(暫定で)プロジェクトPと呼ばれていますが、この「P」は「PANTERA」のPだと考えて良さそうですね。
なお、同じ場所で撮影されたと思われる画像(角度違い)は今年3月にもTwitterにて公開されていますが、こちらを公開したのは「IE(インテンサ・エモツィオーネ)」でお馴染みの”アポロ”のアカウント。
ITVはアポロの親会社であり、グンペルトを買い取った後に「アポロ」と社名変更してこれを蘇らせていて、新生デ・トマソにはアポロのスタッフ、そして新たなパートナーが加わるとも報じられており、正直「かなり期待が持てる」とも考えています。
これまでもデ・トマソ復活の話は幾度となく出ていますが、今回ばかりは「実現しそう」ですね。
“De Tomaso and Apollo make unconventional Geneva appearances”| https://t.co/vRRJaGoayb #ApolloIE #DTPROJECTP— Apollo-Automobil (@ApolloAutomobil) 2019年3月9日
そのほか、アポロはIEとパンテーラとが一緒に走っている画像を投稿したことも。
2019 will be quite a year
— Apollo-Automobil (@ApolloAutomobil) 2019年3月19日
_#ApolloIE / #DTprojectP pic.twitter.com/LX16Ral5CT
現在デ・トマソの公式アカウントからは(新型車の)画像の投稿がなく、アポロのほうが積極的にデ・トマソの画像を公開しているという状況ではあるものの、デ・トマソの動きは常にウォッチしておく必要がありそう。
なお、これまでに「プロジェクトP」として公開されたクルマの画像を見ると、以前の「デ・トマソ」パンテーラと相当な共通点があることがわかります。
こちらはデ・トマソ・パンテーラ。
ちょっと角ばったボディラインはもちろんですが、トンネルバック形状を持つリアセクション、リアサイドウインドウのグラフィック、その後ろのルーバーは明らかに「プロジェクトP」に引き継がれています。
フロントフード上のダクトもパンテーラ、そしてプロジェクトPとの共通点。
フロントウインドウやAピラーの角度、張り出した前後フェンダーも「ほぼ一致」。
そしてビタローニっぽい形状のドアミラーまでもがプロジェクトPでは再現しており、ITVはパンテーラを強く意識しているということがわかります。