| ベースグレード同様、欧州製スーパースポーツに対しては圧倒的なコストパフォーマンスを誇りそう |
さて、何かと話題の新型シボレー・コルベット。
最大のトピックは、ミドシップ化され、500馬力を誇るエンジンを搭載し、0-100キロ加速を3秒以下で加速するとされながらも、同等の性能を持つポルシェ911カレラSやの「半分」、そしてフェラーリF8トリブートやランボルギーニ・ウラカンEVOの「1/3」に相当する、6万ドル以下という価格設定かと思います。
つまりは「異常に高いコストパフォーマンス」がこれまでと同じく新型コルベットのウリだと言って良さそうですが、早くも来年にはそのハイパフォーマンスモデル、「Z06」が登場する、というウワサが出ています。
C7世代のコルベットZ06に比較すると161馬力のパワーアップ
これはAutomobile Magazineが報じたもので、エンジンはキャデラックに搭載される4.2リッター”ブラックウイング”V8(558PSを発生。相変わらずアメリカの自動車メーカーのネーミングセンスは抜群)をベースとして811PSを発生する、というもの。
もちろんエンジンの高出力化にあたっては大きく改装されることになり、エンジン型式自体も「LT7」へと改められるだろう、と報じています。
なお、「Z06」はC5、C6世代のコルベットに用意されたハイパフォーマンスモデルで、Z51の「上」、ZR1の「下」という位置づけ。
C6世代のエンジン(LS7)ではチタン製コンロッドやインテークバルブが採用されるなどレーシングカー並みのチューンが施され、出力は511馬力へ。
C7世代のZ06だと一気に650馬力へとジャンプアップしていますが、C8世代ではさらに811馬力という驚異の次元に突入するということになりますね。
現在、新型コルベットZ06についてわかっていることは少ないものの、パワーアップの他、トランスミッションには新設計の10速デュアルクラッチ、さらにはマニュアル・トランスミッションが採用されるとも見られ(800馬力をMTで操るのは難しそうだ)、ボディパネルにはカーボンファイバーが多用される、とも。
もちろんエアロパッケージも現行Z06同様、もしくはそれ以上に過激なデザインを持つと言われていて、これまた発表が楽しみなクルマが増えたということになります。
なお、そこで気になるのが「究極のコルベット」、ZR1。
C7世代でも766馬力という驚愕の出力を誇りますが、C8世代のZ06が811馬力に達するのであれば、新型ZR1はやはり「1000馬力」に到達することになりそう。
そして、この新型コルベットZR1もまた、欧州製の1000馬力級スーパーカー/ハイパーカーに対しては、C8コルベット”ベースグレード”以上の高いコストパフォーマンスを誇ることになりそうですね。