| ドアもルーフもないが、エアコンはちゃんと動くらしい |
アメリカの中古車売買サイト「Bring a Trailer」にて、なんとも魅力的なカスタムが施されたコルベットが登場。
なお、その外観は完全に新しいものへと入れ替えられており、コルベットであることはおろか、コルベットで「あった」ことすらもわからない状態です。
さらにはその改造レベルはもちろん、フィニッシュにおいてもかなり高い品質を持っているといわざるをえず、相当な人気を呼びそうな仕様を持っています。
もともとは1999年式のコルベット
なお、このコルベットはもともと1999年式のハードトップとして生を受けていますが、そのグラスファイバー製ボディは一切がっさい取り払われ、シャシーの基本構造とドライブトレーンはそのままに前後フレームが大きく短縮されています。
フロントバンパーはジープ・ラングラー・ルビコンからの流用だとアナウンスされており、ヘッドライトも他車種からの流用と思われるものの、こちらは「何からなのか」は不明。
ただし素晴らしいマッチングを持っていることがわかりますね。
キャビン、リアフレーム周辺にはロールケージ。
ドアが取り払われた代わりにネットが装着され、ロールケージには消火器も装着済み。
ホイールは純正の17インチですが、タイヤはかなり直径が大きなもの(ファイヤストン・ディスティネーションMT2)へと入れ替えられていて、これによってずいぶん印象が変わっています。
サスペンションもコルベット純正そのままだそうですが、調整によって若干「上げられて」いるようですね。
マフラーはシボレー・カマロZ/28からの流用ですが、エンジンはフロントなので、フロア下を通るパイプを車体後方にて一気に持ち上げ、このマフラーに接続しているということになりますね(このせいでミドシップっぽく見える)。
マフラー中央にはヒートシールドが巻かれ、この処理もまた秀逸です。
エンジンカバーにはたしかに「CORVETTE」の文字。
エアクリーナーボックスが取り外され、キノコ型クリーナーが装着されています。
ビレット風のドアミラーもまた秀逸。
フロントセクションもオリジナルのフレームにパイプを溶接してガッチリ補強。
このマフラーのマウント方法はまさに秀逸。
このビルダーはそうとうに想像力が豊かであることがわかります。
インテリアの変更は小規模にとどまる
そしてこちらはこのコルベットのインテリア。
ドアやルーフが取り外されるもののフロントスクリーンは残されており、これによって多少なりとも日常性が保たれることに。
ただしオーディオは取り外され、しかしエアコンは(おそらく役に立たないと思いますが)そのまま残され、ちゃんと機能するようですね。
シートには民族調のカバーがかけられ、けっこうこの車両の雰囲気とマッチしているように思います。
そのセンス、技術ともに非常に優れたカスタムカーであり、しかもなんと「合法」だそうで、この状態で走れるアメリカのクルマ環境はまさに羨ましい限りです。
VIA: Bring A Trailer, Motor1