| すべてにおいて新型ゴーストは大きな進化を遂げている |
ロールスロイスが予告通り、フルモデルチェンジ版となる新型ゴーストを発表。
プラットフォームはファントムそしてカリナンと同じフレキシブル・アルミニウム・アーキテクチャに、そしてデザインは最新世代に。
搭載されるエンジンは6.75リッターV12ツインターボ、出力は563HP(571PS)、そして最大トルク(850Nm)はわずか1,600回転から発生するというフレキシブルさを持っています。
なお、価格については、北米仕様で332,500ドルに設定されているようですね。
新型ゴーストには走りと快適性を高めるための新装備も
ロールスロイスというとその静かさや快適さが大きな特徴ですが、新型ゴーストにおいては新型エアインテークを採用することで室内への不要なサウンドが侵入することを防ぎ、かつZF製トランスミッション(HP90/8速AT)はGPSと連動し、「次のコーナーに最適なシフトを選択する」というデバイスも。
なお、前後重量配分は「50:50」を実現しており、これはその余裕あるボディサイズを生かしてフロントエンジンをフロントアクスルの後ろに設置することが可能となったため。
加えて4WD採用によって路面コンディションを問わない安定感ある走りを実現し、4輪操舵によって高い運動性を持つに至っています。
その他新型ゴーストには「プラナーサスペンションシステム」なるデバイスが与えられ、これは10年の歳月を費やして開発されたものだそうですが、カメラによって前方の路面コンディションを把握し、サスペンションを最適な状態に変化させるもの(メルセデス・ベンツが採用するものと理論的には同じだと思われる)。
このサスペンションは従来の「マジックカーペットライド」サスペンション、セルフレベリング機能と同期して動くことになるそうですが、このほかにも「セルフドライ」機能付きブレーキなど、ありとあらゆるテクノロジーが注がれているようです。
ボディサイズは全長5,558ミリ、全幅2,148ミリ、全高1,571ミリという堂々たる体躯を誇り(従来型ゴーストに比較して89ミリ長く、30ミリ広い)、そびえ立つグリルにもかかわらずCd値は0.33。
最高速はリミッターによって250km/hに制限されるものの、0-100km/h加速がわずか4.8秒だとアナウンスされています。
デイタイムランニングランプは発光グラフィックが新しくなり、そして”パルテノン”フロントグリル内には20個ものLEDが仕込まれ、これらはそれぞれ”ルーバーを照らす”とのこと(そんなにグリルは大きくない)。
全体的なラインは曲線が強調されているように思えるものの、一方ではシャープなプレスラインも用いられているようですね。
テールランプはヘッドライト以上に大きく変わったところで、イメージが一新されることに。
新型ロールスロイス・ゴーストのインテリアも新しい次元へ
なお、インテリアについても大きく進化し、ドアについてはこれまでの「セルフクロージングドア」に加えて「セルフオープニングドア」を装備(ドアインナーハンドルを引くと、ドアが自動で開く)。
そして静粛性も極限まで高められ、これがどのくらいのレベルかというと、「エアコンの送風音すら耳障りに聞こえるほど(そのためにこの音量も下げるべくチューンが施されている)」。
インテリアの雰囲気は大きくは変わらず、しかしぐっと洗練された印象。
アドバンスドオーディオシステム、スターライトヘッドライナーは標準装備となるようですね。
その他安全面についても抜かりはなく、レーザーヘッドライト、歩行者検知システム、4カメラによるパノラミックビュー+ヘリコプタービュー、クロストラフィックワーニング、自動パーキングなど、およそ考えうる運転支援デバイスが全て盛りこまれていると考えて良さそうです。
ウッドパーツはトレンドを反映し、これまでの「ピカピカのラッカー仕上げ」からナチュラルなマット、そしてウッドの風合いを生かした仕上げに(もちろん、様々なフィニッシュを選べるのだと思う)。
参照:RollsRoyce