
| まだまだハイパフォーマンスEVは「だれも得をしない」状態が続きそう |
この記事のもくじ
さて、ブランド廃止の危機が囁かれながらも一転してブランドが強化されることになりそうなアルピーヌ。
今回はルノーのエンジニアリング部門の重役が「ルノーのCMF-EVプラットフォームがアルピーヌに用いられる可能性」を示唆しています。
このプラットフォームは名称からもわかるとおりEV専用となりますが、アルピーヌが使用するということは「ハイパフォーマンスEV」となるはずで、これまでにルノー=日産=三菱アライアンスが培ってきたEVに関するノウハウが存分に生かされることになりそうですね。

ここ最近のアルピーヌにはこんな動きがあった
なお、アルピーヌは(現時点で)まったく予定販売台数に届いていないと言われ、よってブランドそのもの廃止が囁かれたことも。
-
まさかの「アルピーヌ消滅」!?ルノーのコスト削減プランに従い工場閉鎖との報道。新生A110はわずか1世代で消え去る可能性も
| なんとなくこうなる予感はあったが |この記事のもくじ| なんとなくこうなる予感はあったが |ルノーもやはりコスト削減今後どうなるアルピーヌ?こんな記事も読まれています さて、日産とアライアンス関係 ...
続きを見る
ただし直近だとその方向性が一転し、ルノーF1チームが「アルピーヌF1チーム」へと名称変更を行うこととなり、アルピーヌは「スポーツカー」ブランドから一気に「レーシング」ブランドへとその方向性を転じることとなりそう。
加えて、「レースで勝つことによってブランド価値を向上させ、その高いブランド価値をもって市販車の販売を有利に進める」というフェラーリのビジネスモデルに追随するということもアナウンス済みです(ただし、それは難しいだろうとぼくは考えている)。
-
廃止も囁かれたアルピーヌ。CEOが「ミニ・フェラーリを目指す」と発言しフェラーリのビジネスモデルを取り入れることを示唆
| ただし今からフェラーリを目指すのは難しいだろう |この記事のもくじ| ただし今からフェラーリを目指すのは難しいだろう |アルピーヌはミニ・フェラーリたり得るかただしアルピーヌA110の評価は非常に ...
続きを見る
アルピーヌはルノー「RS」に代わるブランドに?
そしてこういった変更に伴ってウワサされるのが、現在のルノー「R.S.(ルノースポール)」ブランドがアルピーヌに変更されるのでは、ということ。
F1チームの名称が変更されるのであれば、「F1直系」を標榜していたR.S.もその名を変更してしかるべきだと思われ、よってこのウワサはけっこう信憑性が高いとも考えていて、来年以降はアルピーヌにとって「大きな変革の年」となるのかもしれません。
-
ルノーが「RS」を廃止し、かわりに「アルピーヌ」をハイパフォーマンスグレードとして設定?けっこう実現の可能性は高そうだ
| そうなると「ルノー・メガーヌ・アルピーヌ」「ルノー・ルーテシア・アルピーヌ」に |この記事のもくじ| そうなると「ルノー・メガーヌ・アルピーヌ」「ルノー・ルーテシア・アルピーヌ」に |どうやらルノ ...
続きを見る
アルピーヌの新型ハイパフォーマンスEVはどんなクルマに?
そこで気になるのがアルピーヌの新型ハイパフォーマンスEV。
現時点でルノーは詳細を語っていないので確定情報は無いものの、このCMF-EVプラットフォームは全長4,000ミリ〜4,700ミリの間に対応でき、搭載できるバッテリーパックは40kWh、60kWh、87kWh。
60kWhサイズだと約450kmの航続距離を持つとされますが、時速120kmで走行するとこれが300kmまで短縮される模様。※画像はアルピーヌ・ヴィジョン・グランツーリスモ
つまりEVの常として高速走行を行うと急激にバッテリーを消耗するということになりますが、これが「なかなかスポーツカーがエレクトリック化」できない理由の一つでもありますね。
加えて、前出のルノーの重役によると「ガソリンエンジン搭載車よりも高価になる」ということを示唆しており、「まだまだ10年はこの状態が続く」とも。
よってEVは「高価で、重く、しかも高速走行を行うとすぐにバッテリーがなくなる」ということになり、しばらくはスポーツカーには向かず、発売されたとしても「誰も買わない」シロモノになるのかもしれません。
あわせて読みたい、アルピーヌ関連投稿
-
アルピーヌが純正カスタムを拡充!A110のボディカラーに29色が追加され、ホイールやブレーキカラーも選べるように。これで購入に一歩近づいたな
| 今まではボディカラーの少なさが”引っかかって”いた |この記事のもくじ| 今まではボディカラーの少なさが”引っかかって”いた |選べるボディカラーは29色アルピーヌはこういった歴史を持っているこん ...
続きを見る
-
アルピーヌ×MVアグスタ!110台限定のコラボバイク「スーパーヴェローチェ・アルピーヌ」発表。随所に"らしさ"をちりばめた特別仕様
| たしかにアルピーヌのオーナーは「バイクの軽快さ」を愛する人が多そうだ |この記事のもくじ| たしかにアルピーヌのオーナーは「バイクの軽快さ」を愛する人が多そうだ |スーパーヴェローチェ・アルピーヌ ...
続きを見る
-
【試乗:アルピーヌA110】ポルシェ718ケイマンのライバルではなくまったくの「別モノ」。実際に運転してわかったその真実
むしろアルファロメオ4Cのほうがライバルになりそう さて、待望のアルピーヌA110に試乗。すでに本国では発表されて久しいクルマではありますが、日本やイギリスなど「右ハンドル」国での発売は後回しにされて ...
続きを見る
最新情報をお届けします
Twitter でintensive911をフォローしよう!
Follow @intensive911