>フェラーリ ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

フェラーリがエレクトリック計画を前倒し?2025年以後としていた新型ピュアエレクトリックスポーツを「2025年には」発表すると語った模様

2021/04/17

フェラーリのコンセプトカー

| 昨年あたりから、いずれの自動車メーカーにおいても、急激にエレクトリック化が進んでいるようだ |

さて、フェラーリはエレクトリック化に向けて本腰を入れていると見え、早くとも2025年より後になると言われていたピュアエレクトリックスポーツ計画が前倒しされ、2025年にも発表される模様。

これはフェラーリの暫定CEO、ジョン・エルカーン氏が筆頭株主に語ったものとされ、そのソースを考えると「まず間違いない」と考えて良さそうですね。

フェラーリ「いずれはピュアエレクトリックモデルを発表する。だが、それは2025年以降になる」。やはり現在のバッテリー技術はスポーツカーにとっては「不足」?

| 本来であれば、フェラーリはもっと早いタイミングでエレクトリック化するはずだったが | フェラーリはかつて「2019年以降に発売するニューモデルはすべてハイブリッドになる」と公言したものの、いまのと ...

続きを見る

ここへ来てエレクトリック化の波が急激に加速

なお、フェラーリはかつて「2019年以降に発売するクルマはすべてハイブリッド化する」ともコメント。

ただし現時点ではその目標は達成できず、しかしながらSF90ストラダーレ/SF90スパイダーを発売するなど、自社のエレクトリック関連技術が非常に高いレベルにあることも伺わせています。※現在の目標は、2022年までに販売するクルマの60%をハイブリッドに、というもの

そしてこういった状況はほかの自動車メーカーについても同様で、一昨年辺りまでは「予定通りにエレクトリック化が進んでいなかった」ように見えたものの、昨年には一気に状況が変わり、フォルクスワーゲンがID.3を発売したり、ポルシェがタイカンを発売したり、フォードがマスタング・マッハEを発売したり、最近ではマクラーレンがアルトゥーラを発表したり、メルセデス・ベンツもEQSを発表したりといった状況へと変化しているわけですね。

つまりは一時は停滞していたエレクトリック化が、ここへきてドバっと開放されたかのように見え、そうなると「ここからの流れは予想より早くなるだろうな」という印象も。

フェラーリのキー
フェラーリはいま大きな岐路に立っている!エレクトリック化そしてSUV発売によってそのブランドコアが根本的にシフトしそうだ

| 現在の自動車業界を取り巻く環境はフェラーリにとって有利には働かない | さて、現在大きな岐路に立っているフェラーリ。フェラーリのビジネスモデルは「F1で勝利をあげ、そこで培ったブランドバリューをも ...

続きを見る

やはりネックはバッテリー

しかしフェラーリがメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンらとは事情が異なるのは、「フェラーリはスポーツカーメーカーである」ということ。

現在のバッテリーのレベルでは、フェラーリの満足がゆくパフォーマンスを与えようとすると、車体重量がスポーツカーとは呼べないほどに重くなってしまい、それはマクラーレンやフェラーリ、そしてポルシェにとっても共通の認識であるようです(もちろん充電時間が長いことも課題)。

ポルシェが「EV化する」としていた次期ボクスター/ケイマンの方向転換?「現在のバッテリーを積むと、それはスポーツカーとは呼べないシロモノになる」

| 「年2−3%しか進化しない」リチウムイオンバッテリーでは役に立たない | ポルシェの開発部門を率いるミヒャエル・スタイナー博士がCar Magazineに語ったところによると、「(718後継となる ...

続きを見る

そのため、各社ともバッテリー技術が進歩し、おそらくは2025年辺りに実用化されるソリッドステートバッテリーを待つために「ピュアエレクトリックスポーツ」の発売を先送りにしているという状況があるわけですね。

参考までに、ポルシェは最近「バッテリーを自社で製造する」ともアナウンスしており、これはソリッドステートバッテリーではなく、リチウムイオンバッテリーをベースにしている模様。

こういった判断を見ると、2025年になってもソリッドステートバッテリーは実用化できないと判断し、ポルシェは別の「実現可能な」方法を模索し始めたのかもしれません。※フィスカーのようにソリッドステートバッテリー実用化を目指しながらも、完成間近で撤退を表明した例もある

ポルシェ・タイカンのインテリア
ポルシェが「ハイパフォーマンスカー、限定モデル」のみに搭載するという新型バッテリー開発計画を公開!バッテリー製造と充電インフラ構築を急ぎ、EVにおけるアドバンテージ獲得を目指すようだ

| リマックへと出資した成果がついに形として現れる? | さて、ポルシェが「新型バッテリーを開発する」と発表。この新型バッテリーはグラファイトアノードのかわりにシリコンアノードを使用したことが特徴です ...

続きを見る

フェラーリのEVはどうなる?

そしてフェラーリが「初のピュアエレクトリックスポーツを2025年に前倒し」とした背景も同様かもしれず、いつまでたっても実用化できないソリッドステートバッテリーを待つよりは、既存技術もしくはその延長を使用したEVを開発するという方向性を選んだ可能性が大。

ちなみにフェラーリはすでにエレクトリックカーに関する特許を出願済みで、これを見ると、核となるのはエレクトリックモーターと(おそらくは)ギアボックスとを組み合わせたL型ユニット。

この向きを変えて搭載することで様々なレイアウトを実現できると考えられますが、これがフェラーリの「新型エレクトリックハイパーカー」となるのかもしれませんね。

フェラーリが「ピュアEV」特許図面を申請。モーターは4つ、その理由とは?

| 遅かれ早かれ、フェラーリもピュアエレクトリックカーに移行する時代がやってくる | フェラーリは先日2025年以降に「フルエレクトリックモデルを発売」とコメントしたところですが、Taycan EV ...

続きを見る

合わせて読みたい、フェラーリ関連投稿

フェラーリ812の後継はこうなる。アーティストがエレクトリック時代の「8E8ハイパースピード」公開

| 未来の”ピュアエレクトリック”時代だとフェラーリはこうなる | 韓国のデザイナー、Sang-Hyuk Ahn氏が考えた「フェラーリ812スーパーファストの後継」。 フェラーリ812スーパーファスト ...

続きを見る

フェラーリが「ハイパー・エレクトリックSUV」を発売するとこうなる?いずれはこういった時代が来るのは間違いない

| エレクトリック時代の常識はまた今とは異なるものとなりそうだ | 現在フェラーリはブランド初となるSUV「プロサングエ」を鋭意開発中ですが、今回はレンダリングアーティスト、Joaquin Oblig ...

続きを見る

参照: Automotive News Europe

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->フェラーリ, ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , , ,