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BMWは2025年にソリッドステートバッテリー実用化?「飛躍的にEVとしての性能を高め、価格や性能的にガソリン車と変わらない、”ノイエクラッセ”を投入する」

2021/04/25

BMW i4

| BMWはすでに次世代EVを企画中 |

BMWはかなり早い段階からピュアレクトリックカーへと参入し、その製造工程に深く関わることでプレゼンスを高めようとしてきたものの、i3の販売不振辺りから一気にトーンダウンしてしまい、今では後発のフォルクスワーゲン、そしてメルセデス・ベンツにも水を開けられている状態です。

ただ、BMWは最近になってi4やiX3、iXの投入を行うことでピュアエレクトリックカーのラインアップを拡大させており、ここからの挽回が期待されるところでもありますね。

ソリッドステートバッテリーの登場にはまだ5年ほど?

そして今回、BMWの会長であるオリバー・ジプシー会長が語ったところによると、2020年代なかばには、次世代バッテリーを搭載した「ノイエ・クラッセ」と総称される、新たなEV群が登場するだろうとのこと。

このノイエ・クラッセの核となるのはもちろん次世代バッテリー「ソリッドステートバッテリー」ということになりそうですが、もしBMWがこれを実現できるのであれば「業界一番乗り」となるのかもしれません。

この”新型”ソリッドステートバッテリーは、現在使用されているリチウムイオンバッテリーの数倍という密度を持ち、かつ軽量コンパクト。

製造にかかるリスクも小さいと言われていて、生産規模が拡大すれば、価格もリチウムイオンバッテリーより安くなると言われています。

そのため、これを(仮に)実用化できるとすれば、生産コスト、そして航続可能距離についてもガソリン車に劣らないEVができあがるため、各社こぞってこの開発に取り組んでいる、というのが現在の状況。

ただし実用化が難しいと判断したメーカーも

しかしながら、この「夢のような」ソリッドステートバッテリーの実用化は容易ではなく、「もう発売直前まで来ている」とされた米フィスカーはつい先日、「やっぱりソリッドステートバッテリーを完成させることは無理」として撤退を表明しています。

同社によると「80%くらいまで研究を進めることは難しくないが、そこから100%に到達することが著しく困難」。

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さらにポルシェも当面はソリッドステートバッテリーを実用化できないと見たのか、「リチウムイオンバッテリーを改良した高性能バッテリーを使用する」ともコメント。

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テスラもリチウムイオンバッテリーの構造を見直した4680バッテリーにてコストを下げ、より密度を高めることを目指すほか、GMも「リチウムイオン」から「リチウムメタル」へとスイッチする模様。

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逆に、ソリッドステートバッテリーの研究を大々的に行っていることで知られるのはウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング、トヨタ(とパナソニックとの合弁会社)といったところですが、一説によると、トヨタはこの「固形電池」実用化に一番近いんじゃないかという話も。

話をBMWに戻すと、BMWは2030年までには販売台数の少なくとも50%が電気自動車となり、EVの累計販売台数1000万台を目指す、としています。

参考までに、この「2030年までに1000万台」というのは、かつて「2025年までに200万台」と見積もっていた目標よりもずっと高い数字であるように見え、やはりEV化の波は思ったよりも速いスピードで押し寄せているということになりそうですね。

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