| やはり新しく採用された機構には問題が出る可能性が内包されている |
さて、ランボルギーニ・ジャパンが日本国内において、アヴェンタドールSVJにリコール届け出。
簡単に言うとエンジンフード(エンジンボンネット)が走行中に外れる可能性があるということですが、アヴェンタドールSVJのエンジンフードはほかのアヴェンタドールシリーズのように「開閉式」ではなく「脱着式」であるため、こういったほかモデルでは起きえないような状況が発生するのかもしれません。
ただ、実際に日本国内でこれが発生したのはゼロ件なので、そうそう発生する事案でもないようですね。
リコール対象となるアヴェンタドールSVJは149台
なお、今回のリコールの影響を受けるアヴェンタドールSVJは149台で、平成30年11月6日〜令和3年2月5日に製造された車両。
見たところ「クーペ」のみとなりますが、けっこう日本に入ってきてたんだな、という印象です。
ランボルギーニ・ジャパンがこの問題を把握したのは「本国からの情報による」とされ、その内容は下記の通り。
エンジンボンネットにおいて、ヒンジ取付ボルトの部品選定が不適切なため、使用過程においてボルトが緩むことがある。そのため、ヒンジが外れ、最悪の場合、高速走行中にエンジンボンネットが外れ、脱落するおそれがある。
国土交通省
メルセデス・ベンツは3車種にリコール届け出
そしてメルセデス・ベンツ日本は3車種にリコール届け出。
まず1件目につき、対象となるのは令和元年7月3日~令和2年6月10日に輸入された501台のメルセデス・ベンツGLE300d 4MATICで、内容としては下記の通り。
横滑り防止装置(ESP)において、ESPコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、高速操舵を繰り返し行う試験においてタイヤに過大な応力がかかり安定して走行できないおそれがあるため、基準に適合しない。
国土交通省
Eクラスはハイブリッドシステム不具合によってエンストの可能性
メルセデス・ベンツ2件目は合計401台のE350e、E350de(輸入期間は平成30年4月23日~令和2年8月17日)にリコール届け出。
ハイブリッドシステム(モーター)からのノイズによって通信障害が発生し、最悪の場合はエンストを引き起こす、とのこと。
対策としては高圧電線を引き直す必要があるため、けっこう大掛かりな工事となりそうです。
なお、メルセデス・ベンツ日本がこの問題を知ったのは「本国からの情報」、日本国内で発生した問題はゼロ。
問題の詳細は下記のとおりです。
ハイブリット車両の高電圧配線において、シールド線の接点の設計が不適切なため、高負荷運転等で電気モータのアシスト量が多い走行を行うと、接点の抵抗が増えて許容電流を超え、シールド効果が十分に得られないことがある。そのため、発生した電気的ノイズを電気モータ制御装置が受けることで通信障害を引き起こし、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し、走行不能になるおそれがある。
国土交通省
AMG GTは「ホイールキャップの脱落」
そしてメルセデス・ベンツ3件目はメルセデスAMG GT 43 4MATIC+、メルセデスAMG GT 63S 4MATIC+の367台に影響するもの。
輸入期間は平成30年6月28日~令和2年7月14日、対策としてはホイールセンターキャップ(ハブキャップ)を良品へと交換するとしています。
メルセデス・ベンツ日本がこの問題を把握したのは「本国からの情報による」、しかし日本国内では6件の問題が発生しているようですね。
なお、メルセデスAMG GTというとAMGのフラッグシップとも言えるモデルですが、そのフラッグシップのトラブルが「ホイールキャップ脱落」というのはやや驚きです(ただ、以前に購入した997世代のカレラにて同様の経験をしたことがある)。
タイヤホイールのハブキャップにおいて、製造管理が不適切なため、ラッチの成型不良が発生し、ロックのかかりが弱いものがある。そのため、走行振動等で当該ロックが外れ、最悪の場合、ハブキャップやリングカバーがタイヤホイールから走行中に脱落することで他の交通の妨げになるおそれがある。
国土交通省
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