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知らない間に中国車がスゴいことになってた・・・。レクサスLMやアルファードを遥かに凌ぐ高級さを持つ、700馬力の超弩級ミニバン「Voyah ドリーマー」発表

2021/11/20

知らない間に中国車がスゴいことになってた・・・。レクサスLMやアルファードを遥かに凌ぐ高級さを持ち、700馬力の超弩級ミニバン「Voyah ドリーマー」発表

| 世界中探しても、ここまで「わかりやすい」高級さを持つクルマはほかにないだろう |

しかもパワートレーンはフルエレクトリック

さて、日産、ホンダ、プジョー/シトロエン等との合弁会社を運営する中国の東風汽車有限公司(Dongfang)が超高級エレクトリックミニバン「ドリーマー」を発表。

なお、高級ミニバンは人気のある地域とそうでない地域とで差が激しく、欧州や北米では人気がないものの、日本はもちろん中国や香港、東南アジアではとてつもない人気を誇ります。

そして今回発表されたドリーマーは東風汽車有限公司の高級ブランド、「Voyah」からのリリースだといいますが、その堂々たる、いや堂々すぎるルックスがけっこうな話題に。

高級ミニバン市場がいま、中国で花開く

このドリーマーは2021年の広州モーターショーにて公開され、その後2022年に市場投入される予定であり、BMWがX7等に採用している「高級版」巨大キドニーグリルを連想させるフロント部を持つことがひとつの特徴。

さらにはメルセデスAMG風のバンパーサイドのインテーク、ドアパネルにはBMW風の「ホッケースティック」風の加飾、レクサスLM風のルーフサイドのトリム、リアにはフォルクスワーゲン風のテールランプなど、いろいろと寄せ集めたかのようなデザインも見られます。

Dongfeng-Voyah-Dreamer (5)

Voyah ドリーマーは全長5,315mm(209.3インチ)、全幅1,980mm(78インチ)、全高1,810mm(71.3インチ)、ホイールベース3,200mm(126インチ)という相当に大きなボディサイズを持っていて、これはレクサスLMよりもずいぶん大きい車体です。

この東風汽車有限公司は比較的ミニバンに注力しているようで、現在でも商用車を入れると12車種ものラインアップを誇りますが、ドリーマーは他のミニバンとの共通性は一切なく、エレクトリックカー専用のESSA(Electric Smart Secure Architecture)プラットフォームを採用している、とのこと。

なお、パワートレーンはピュアエレクトリックのほかにPHEVも用意されるそうですが、現時点ではそのスペックは不明です。

Dongfeng-Voyah-Dreamer (6)

ただ、同じプラットフォームを採用するSUVの「フリー」には88kWhのバッテリーとデュアル電気モーターが搭載されており、フリーのフラッグシップモデル(ピュアEV/4WD)では684ps(510kW / 693PS)のパワーと1,040Nm(767lb-ft)のトルクを発揮するため、同じパワートレインが積まれると予想されていて、それが実現となると、このドリーマーは世界最速となる可能性もありそうですね。

Dongfeng-Voyah-Dreamer (7)

そのインテリアは豪華絢爛

そしてこちらはドリーマーのインテリア。

メルセデス・ベンツが全力で中国に媚びたマイバッハ・アルティメイト・ラグジュアリー・コンセプトもびっくりの豪華さを持っており、中国で好まれるホワイトレザーのシート、ゴールドのアクセント、さらにはロールスロイスにインスパイアされたと思われる「スターライト」ルーフライナーも。

Dongfeng-Voyah-Dreamer (4)

JUN
JUN
ありったけの豪華装備を集めてきたという感じだ!

ちなみにこちらはメルセデス・マイバッハ・アルティメイト・ラグジュアリー・コンセプトのインテリアですが、ドリーマーがこの内装からの影響を受けたのは間違いなさそう。

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ダッシュボードにはフルワイドのデジタルパネルを配し、運転席もかなり豪華。

ステアリングホイールやダッシュボード、センターコンソール、ドアパネル、さらにはウインドウやドアミラーコントロールスイッチ、ルーフ内張りに取り付けられた照明やグリップに至るまでもにゴールドのアクセントが付与されています。

Dongfeng-Voyah-Dreamer (2)

なお、この巨大なボディサイズにもかかわらず乗車定員は「わずか4名」で、つまり車体後部は2名の乗員が独占するということを意味します。

リアシートはヒーター、ベンチレーション、マッサージ機能を備えたキャプテンシートで、さらにはリクライニング式のフットレストが付いており、左右シートの間にはタッチスクリーンが設置。

どうみてもやりすぎ感が否めないとは思いますが、中国ではこれくらいわかりやすいほうが受けるのかもしれませんね。

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参照:Dongfang Motoer

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