| STI E-RA Conceptは「スバル」ではなく「STI」のエンブレムを身にまとう |
これを機に、スバルのデザインは新世代へと移行することになりそうだ
さて、スバルが2022年1月に開催される東京オートサロンにて展示する布陣を公開。
最大の目玉は「カーボンニュートラル時代に向けたモータースポーツ車両のスタディモデル」と称される「STI E-RA コンセプト(世界初公開、上の画像)」。
このほか、STIパフォーマンスパーツを装着した「WRX S4 STIパフォーマンス・コンセプト」「レヴォーグ STI パフォーマンスコンセプト」「スバル BRZ STI パフォーマンス」、そして2021年にクラス優勝を果たしたSUPER GT参戦車の「スバル BRZ GT300 2021」 を展示する、とアナウンスされています。
ちなみに、展示ブースのイラストでは、右端の2台にヴェールが被せられており、一台はソルテラ、そしてもう一台がE-RAコンセプトだと思われます(レーシングカーだけあって、E-RAコンセプトはかなり車高が低い)。
STI E-RAコンセプトは直近でなんらかの市販モデルと結びつくことはなさそう
そしてこのSTI E-RAコンセプトについて、短い紹介文の内容からすると「ピュアエレクトリックレーシングカー」だと考えてよく、よってこれが市販されたり、直近の市販モデルと何らかの直接的な関連性を持つことはないのかもしれません(これまでの経緯から見ても、コンセプトカーに採用されたデザインが”部分的”に取り入れられるのは間違いない)。
もちろんデザイン的にも現行のスバルと大きな乖離があり、Cシェイプを持つヘッドライトが大胆にアレンジされるほか、「尖った」ノーズを確認でき、そしてその先端には「STI」バッジ。
なお、スバルのエンブレムではなくSTIバッジが装着されているというのは注目すべき点であり、もう随分前からスバルは「STI専用モデルをリリースしたい」と語っていたので、ついにそれが(レーシングカー、そしてそれにインスパイアされたロードゴーイングモデルとして)実現しようとしているのかもしれません。
WRX S4 STI パフォーマンス・コンセプトは限定車などで実現しそう
WRX S4 STI Performance Conceptについては、WRX S4 STI Sport Rをベースとしてスプリッター、サイドシル、リアバンパーエクステンション、カーボン製リヤスポイラーやパフォーマンスマフラーが装着されており、アクセントはもちろんチェリーレッド。
こちらはなんらかの「限定車」として市販されることがあるんじゃないかと思える雰囲気を持っています。
なぜSTIには「チェリーレッド」?
そこでちょっと気になるのが「なぜSTIのシグネチャーカラーがチェリーレッドなのか」。
これは「(日本を象徴する)桜をイメージした」ものだそうですが、スバルWEBコミュニティ(スバコミ)によれば年々その色が濃くなっているといい、STIモデルのラインアップが「上質な内外装と乗り心地を持つモデルにも波及した」ことから、それらモデルにも似合うよう”シックな”カラーへと変化していっているのだそう。
ちなみにもうひとつのSTIのシグネチャーカラー、WRブルーについても変化があるといい、2014年に従来型SUBARU WRXが登場した際、それまでのWRブルー・マイカからWRブルー・パールへとチェンジしているもよう。
もともとWRブルー・マイカは(2008年まで参戦していた)WRCで”映える”色ということで開発された背景を持っており、この色が選ばれたのは「1台づつ走るラリー競技において、雪や砂、石畳など様々なステージで目立つ」ことを目的に調合されている、とのこと。
そして現在のWRブルー・パールは(WRC撤退の後の活躍の舞台となった)SUPER GTやニュルブルクリンク24時間レースなど「アスファルトの上で」戦うことを考慮し、それまでのWRブルー・マイカに比較すると赤みの入った色味になっていて、つまりは「主戦場にあわせて」カラーリングも進化しているようですね。
ただ、今回公開されたE-RAコンセプトのボディカラーは「メタリックグレー」のようにも見え、これは「主戦場が新たなるステージへと移行する」ことを意味するのかもしれません(スバルはコンセプトカーに対してメタリックグレーを用いることが少なくない)。
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