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これでいいのかホンダ!?GMと提携を発表するもその内容は「GMと同じことをやって、GMと同じ市場で戦う」。他自動車メーカーの「分担」戦略とは真逆を行く

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これでいいのかホンダ!?GMと提携を発表するもその内容は「GMと同じことをやって、GMと同じ市場で戦う」。他自動車メーカーの「分担」戦略とは真逆を行く

| ホンダとGMは共同でバッテリーや車体を開発し、同じ北米市場にて同じコンパクトSUVを投入するようだ |

トヨタや日産の「他の会社と分担して開発を行い、それらを持ち寄る」戦略とは大きく異る

さて、EVに関しては「出遅れ感」「迷走感」が拭えなかったホンダ。

ホンダe、そしてそのコンセプトモデルであった「アーバンEVコンセプト」と共通する(丸いデザインを盛った)一連のコンセプトカーを発表しながらも、中国では全く異なる角張ったボディ形状を持つ「e:N」シリーズの投入をアナウンスするなど世界規模での展開がバラバラであり、しかも(同業)他社とは手を組まずに独自にて研究開発を行っていたため、そのスピードや技術についても懸念が示されていたわけですね。

ただ、北米市場に関してはGMとの協業がすでにアナウンスされており、これによって「プロローグ」なる電動SUVを2024年に米国で発売する計画を公表していましたが、さらにはこのアキュラ版が控えているとも。

そして今回あたらしく発表されたのが「GMとの協業をグローバル規模に拡大する」というもので、北米のみならず全世界での生産や販売を視野に入れた提携ということになりそうです。

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今回発表されたホンダとGMとの提携内容はこうなっている

そこでまず、今回ホンダとGMが発表した提携内容の骨子は下記の通り。

  • 量販価格帯の新たなEVシリーズを2027年以降、北米を皮切りに投入予定
  • コンパクトSUVを含む、グローバルで人気の高いセグメントに向けたEVシリーズの開発
  • GMとHondaで、世界規模での生産を可能にする設計を検討
  • 次世代バッテリーに関する協業の深化についても検討
  •  

今回の発表内容を見てみると、これまで北米での(GMとの)提携の核であったアルティウム(Ultium)バッテリーを中心に、新しいグローバルプラットフォームを採用したEVを共同にて開発し、両者の関係を新たな領域へと拡大すること、それによって他グループとの競争力を強化するということになりそうです。

それに際しては両者の持つ「強み」をかけあわせることになりますが、GM側としては「リチウム金属電池やシリコン電池、全固体電池などの新技術や、それらの早期導入を可能にする生産方法などの研究開発」、ホンダ側だと「今後のEVのコア要素になると考える独自の全固体電池技術の研究開発と生産技術の検証」を行っているといい、要は「両者が行っている同じことを1本に絞ってコスト削減、開発の効率化とスピードアップ」(お互いの足りないものを補うというタイプの提携ではない)。

そして、そこで得た結果をもってそれぞれの自社のEVを作るほか、現在世界最大のマーケットであり、もっとも競争の厳しい「コンパクトSUV」セグメントには、両者共同にて開発した車両を投入することで価格競争力を高め市場を制圧するという狙いがあるのでしょうね。

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ちなみに「トヨタとスバル、マツダ、スズキ、ダイハツ」間の提携だと、トヨタが電動技術を開発し、マツダやスバルがプラットフォームを、そしてマツダがエンジンを開発し、つまりそれぞれが分担して一つのクルマを作るというイメージですが(もちろんすべてがそうではない)、GMとホンダの場合は「電動化技術とプラットフォームを一緒に開発する」ということになり、”分担”ではないのがちょっと興味深い部分でもあります。

参考までに、「ルノー・日産・三菱」もまた、お互いで同じことをしないよう、得意分野、車種、市場を分けるという戦略を取っていますが、ここから見ても「GMとホンダのように、二社が同じことをして、同じ市場に似たようなクルマを投入する」のは珍しい例だということがわかります(豊田章男社長が就任した際、トヨタを効率的な会社にするために採用した手法が”社内にて、同じことを違う部署で行わない”ことだったとされているので、GMとホンダはこれには逆行している)。

もうひとつ参考までにですが、今回の発表では(趣旨が異なるので)言及されていないものの、ホンダはGMの「クルーズ・オートメーション」プログラムのパートナーとして、自律走行車の大規模な展開に取り組んでおり、この点から見ても今後ホンダとGMとの関係はさらに深くなってゆくのかもしれません。

一方、ホンダはソニーとの提携も発表しており、こちらは共同開発というよりも、ソニーの電気自動車の「生産を請け負う」に近いんじゃないかと考えています。

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GM、そしてホンダはこう語る

そして各社ともに声明を発表しており、GMのメアリー・バーラ会長兼CEOは下記の通り語っています。

「GMとHondaは、両社のもつベストなテクノロジーやデザイン、生産戦略を共有することで、価格受容性が高く、お客様にとって魅力的な性能のEVを、北米、南米、さらに中国を含むグローバルな規模でお届けしていきます。GMは2035年までに大型トラックを除く車両のテールパイプエミッションをなくし、2040年までに企業活動を含めカーボンニュートラルを達成する目標を掲げており、この協業もそのコミットメントに向けての重要なステップとなります。両社が協業することで、それぞれが単独で取り組むよりもスピーディに世界中のお客様にEVに乗っていただくことが可能になります。」

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ホンダの三部 敏宏取締役 代表執行役社長のコメントはこちら。

「Hondaは、2050年までにグローバルでカーボンニュートラルを実現するという目標を掲げており、そのためにはEVのコストを下げ、より多くのお客様にEVを所有していただくことを可能にしなくてはなりません。HondaとGMは、グローバルでEVの販売台数を飛躍的に拡大すべく、これまでの技術領域における協業を更に強固なものにしていきます。」

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参照:Honda

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