| ただし現在まだ改造中、残りのカスタムは購入者にて行う必要アリ |
もともとが4ドアセダンだったことが信じられないほどよくできている
さて、世の中には「スポーツカーのワゴン化」を実際に行ってしまう個人やショップが多々存在し、やはりそういった例はシューティングブレーク人気が高い欧州にてよく見られるように思います。
そして今回売りに出されているのがスバル・インプレッサWRX STIの「ワゴン」ですが、これを製作したのは英国チェスターフィールドの「スクービークリニック(Scoobyclinic)」。
ちなみにスクービーとは英語圏におけるスバルの愛称の一つであり、つまりこのショップはスバル車専門だということになりそうです。
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もともとは4ドアのスバル・インプレッサWRXだったが
この「22Bワゴン」の改造は2008年にスタートしたといい、その当時はなんと「4ドアのインプレッサWRX」。
この後部ドアを取り外し、Bピラーを移動し、そして2ドア版インプレッサからドアを移植し、さらには「22Bキット」にて車体をワイド化したそうですが、ある意味で「もっとも手間のかかる方法を選んだ改造車」だと言うこともできそう。※フロントグリルのエンブレムはスクービー・クリニックRという意味なのだと思われる
そしてこの「世界に一台の22Bワゴン」はオーナーの依頼によって始まったものだそうですが、何らかの事情によって頓挫してしまい、14年間放置されていた車両を「完成させる見込みがない」という理由にて今回売りに出したのだそう(希望価格は170万円くらい)。
なお、完成させることができないのは技術的な問題というよりは、依頼したオーナーの問題なのだと考えられ、新たなオーナーの元で完成するのを待つことになりそうですね。
「22Bキット」の装着によって大きくボディが膨らんでおり、しかし現在装着されるのはノーマルホイールのようなので、ホイールがちょっと中に入ってしまっている状態です(スペーサー、もしくはもっと太いホイールが必要)。
室内にはぶっといパイプで構成されるトラス構造のロールケージが見られ、ダッシュボードは簡素なレース仕様のパーツのようにも。
内張りのたぐいは一切装着されないまま放置されていて、もしかするともともとのオーナーはこれをサーキット走行専用車、もしくはドリフトカーに仕上げたかったのかもしれません(ルーフスポイラーやテールゲートスポイラーがかなり大きい)。
スクービー・クリニックは様々なカスタムカーを作成している
なお、このスクービー・クリニックはスバル・インプレッサをメインに様々なカスタムカーを製造しており、22Bの「完全なるレプリカ」のほか、こういった”ブリスターフェンダーにオーバーフェンダーを装着した”超絶ワイドなクルマも作成しています。
欧州、特に英国では(WRCの影響で)スバル車の人気が高いとは聞きますが、こういったショップが成り立つ程なので、その人気は今でもまったく衰えていないのだと考えて良さそうですね。
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