| 日産はサプライチェーン問題によって一度納車開始時期を後ろ倒しにしているが |
どうやら予想を超える受注があったと考えて良さそうだ
さて、日産自動車が「フェアレディZの受注を7月末日を持って一旦停止する、と発表。
フェアレディZと当時にアリアも受注停止の憂き目に遭うことになりますが、その理由はメルセデス・ベンツGクラスやレクサスNX、トヨタ・ランドクルーザー同様に「生産キャパシティを超える」ため。
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いったいなぜこんなことに?
そして今回の「一時受注停止」につき、日産は「世界的な半導体(マイクロチップ)不足」「新型コロナウイルスのパンデミックによる物流の遅延」「(ロシアのウクライナ侵攻による)不安定な世界情勢を反映したサプライチェーンの問題」を理由に挙げており、これらによってパーツが揃わず車両の生産が非常に難しい、としています。
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そしてもちろん日産はこの解消に全力をあげて取り組んでいるそうですが、こういった発表をするからには解消には至っておらず、そこでやむなく受注を停止することとなったようですね。
加えて新型フェアレディZについては「多くの受注を受けている」ために納車までに長期化が予想され、これまでに注文を入れた顧客のもとへ確実に納車するためにも今回の判断を下さざるをえなかったもよう。
そしていつ受注が再開されるのかについては現時点で言及はなく、「改めてご案内させていただきます」とだけ記されています。
日産は全般的に納期が長引く傾向に
なお、今回受注が停止されたのは新型フェアレディZ、アリア(B6 / 2WD)の二車種で、しかしそのほかの車種についても上述の理由によって納車時期がずれ込む可能性、そしてカーナビゲーションなどのオプション類の生産すら遅延する可能性があるというアナウンスも行っています。
こういった状況は日産だけではなく他の自動車メーカーも同様で、加えて日本だけでもなく世界中の工場においても同じ事情を抱えており、そしてこの流れは今後の自動車の販売手法を大きく変えるだろうとも言われていて、つまりこれまでは「自動車販売店(ディーラー)が在庫を抱えてクルマを販売していたものの、仮に現在の状況が改善し通常の生産が回復したとしても、すべての車が”受注生産”になる」だろうとも見られています(ただ、どこかで受給のバランスが崩れたり、即納を武器にクルマを売るメーカー / ディーラーも出てくると思うので、遅かれ早かれコロナ前の状態には戻ると思う)。
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参照:NISSAN