| カタログモデルとしてロールス・ロイスがトラックを作るとは思えないが、ワンオフモデルではまた別の話である |
なにより挑戦する姿勢はロールス・ロイスにとってなによりも重要
さて、レンダリングアーティスト、トラヴィス・ヤン氏がロールス・ロイスのピックアップトラックという、おそらくは現実とはもっともかけ離れたであろうレンダリング作品を公開。
ただしそういった「本来接点のない」もの同士をうまく融合させ、ひとつのカッコいいクルマに仕上げてしまったのは同氏の豊かな才能の賜物といっていいかもしれません。
このクルマは「ロールス・ロイス・ブリタニア(グレートブリテン島南部の古称)」と命名されており、全長は5,500ミリという大きなボディを持ち、おそらくはカリナンよりも高い地上高に設定されているものと思われます。
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ターゲットは「リッチなラッパー」
トラヴィス・ヤン氏によれば、このロールス・ロイス・ブリタニアの仮想顧客は「年収15億円以上のラッパーで、かつファッションアイコン(ハードル高いな)」だといい、カニエ・ウェスト(イェ)あたりが近いのかも。
ロールス・ロイスはその価格30億円といわれるワンオフモデル「ボートテイル」をリリースしていますが、こういったワンオフモデルのプロジェクトを(利益率・利益額ともに大きいため)強化するということも公的に語られていて、そのため「カタログモデルとして」こういったトラックが発売されることはなくとも、ワンオフモデルであれば存在する可能性は意外と大きいんじゃないかと思ったり。
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実際のところ、このロールス・ロイス・ブリタニアは「2ドア」という極めて贅沢な作りを持っており、ピックアップトラックといえども「生活臭」「商用車」という印象はまったくなく、むしろ「冒険」「挑戦」を感じさせるスタイルを持っており、ロールス・ロイスが「ワンオフモデルを発注するにふさわしい」と認めた顧客からの依頼であれば実現の可能性があるのかもしれません。
参考までに、ロールス・ロイスはピクニックテーブルやアウトドアチェアをオプションにて設定していたり、カリナンにはレクリエーション・モジュール(リアハッチにアウトドア用チェアが内蔵されている)、そしてボートテイルにはパラソルも装備されているので、「心を豊かにする、冒険心を満たす」という大義があればこのブリタニアの実現に一歩近づく可能性もありそうですね。
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欧州では「サファリ」に対する憧れが強い
ちなみにですが、欧州ではアフリカ大陸、そしてアフリカに関連する「サファリ」に対する憧れが強いとされ、車名だと「ギブリ」「シロッコ」などアフリカ大陸からの風にちなんだものがあり、「トゥアレグ」「カイエン」もやはりアフリカに関係性のあるネーミングですね。
そしてかのマイバッハも、ヴァージル・アブローのディレクションのもと、「プロジェクト・マイバッハ」なるサファリっぽいクルマを公開したことも。
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そう考えると、ますます「誰かワンオフにてこういったロールス・ロイスのピックアップトラックを発注してくれないものか・・・」と考えたりしますが、ちょっと前には自身でファントムを「6輪オフローダーへ」コンバートしたツワモノも報じられています。
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ちなみにこのロールス・ロイス・ブリタニアを考案したトラヴィス・ヤン氏はまだ19歳の学生だそうで、既存の価値観にとらわれず未知のものを探求するという姿勢は非常に高く評価すべきであり、もしかするとここはロールス・ロイスが理解を示しそうなところかもしれません。
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参照:trav1s_yang(Instagram), CARSCOOPS