| 海の向こうではレトロ仕様が人気だが、なぜかお膝元の日本ではあまり見かけない |
スズキ・オーストラリアではジムニー5ドアを導入予定
さて、なにかとオフローダーやピックアップトラックが愛されるオーストラリアにて、レトロな「スズキ・ジムニー・ヘリテージ・エディション」が発表。
これは現地で販売されるグレード「GLX」をベースとしており、フロントとリアに赤いマッドフラップ、サイドとリアには専用のレトロなグラフィックが施された300台のみの限定車で、ボディカラーはブラックパール、ジャングルグリーン、ホワイト、ミディアムグレーの4色が用意され、全車ともに15インチアルミを装着し、トランスミッションは5速マニュアルのみの設定だとアナウンスされています。
ちなみにですが、オーストラリアではジムニーの「ピックアップトラック」コンバージョンがディーラーオプションとして用意されていることも報じられており、けっこう独特な展開がなされているようですね。
-
まさかの公認!ジムニーの「トラック化(ジムトラ)」を純正オプションとして販売する海外正規ディーラーが登場
| なかなかにいい出来だが、その価格は安くない | スズキの正規インポーター、スズキ・ニュージーランドが「公式に」ジムニーをトラック仕様に改造し、なんとコンプリートカーもしくは純正オプションとして販売 ...
続きを見る
スズキ・ジムニー・ヘリテージ・エディションはこんな仕様を持っている
このほか、このスズキ・ジムニー・ヘリテージ・エディションの特別装備としてはジムニーのヘリテージ仕様カーゴトレイ、限定車であることを示すバッジなどが追加されており、(もともとGLXグレードに装備される)LEDヘッドライト、フロントフォグランプ、リバースカメラ、車線逸脱警報や自律型緊急ブレーキなどの安全システム、さらにはAndroid AutoとApple Carplayを対応となる7インチのインフォテイメントシステム、2スピーカー構成のサウンドシステム、レザー巻きステアリングホイール、カーナビゲーションシステムが標準にて与えられています。
価格は33,490ドル(オーストラリアドル)からという設定ですが、ホワイト以外のカラーには695ドルの追加コストが発生するようですね。
こちらはブラックパール。
ジャングルグリーンに・・・。
ミディアムグレー。
ちなみにちゃんと「サイ」も再現されており、このスズキ・ジムニー・ヘリテージ・エディションにはジムニー愛がたっぷり詰まっているようですね。
-
ジムニーのキャラクターは「サイ」だった!ジムニーはサイのおかげでブレない48年を過ごしてきた説
| 実際にサイがキャラクターに使用されたのは2代目ジムニーから | サンケイビズにて、実は自動車開発の王道? ジムニーが「サイ」にこだわるわけという記事が公開。これの意図としては、ジムニーの長いモデル ...
続きを見る
リアはこう。
参考までに、スズキ・オーストラリアでは「ジムニー5ドア」が導入されるようで、公式サイトにも情報が追加されています。
-
新型スズキ・ジムニー5ドアついに発表!メッキグリルに+43センチのロングボディ、ボディカラーには「レッド」もあるぞ
| 新型スズキ・ジムニー5ドアは現時点だとインドや中南米・アフリカで販売予定、日本への輸出は発表されていない | ジムニー5ドアに搭載されるパワートレーンはジムニーシエラと同一 さて、インドにて開催中 ...
続きを見る
なぜか日本ではクラシックカラーが支持されない?
ちなみにですがこういったクラシカルなカラーは米国、オーストラリア、中東などで人気があり、過去にはランクルで「ヘリテージ」カラーが発売されたことも。
-
そのスタイルはFJ60風!中東にて昔っぽいランクルを再現した「ランドクルーザー・ヘリテージエディション」販売開始
| 中東ではまだ70系、FJクルーザーも現役で販売されている | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49775399121/in/album-72 ...
続きを見る
86にも「ヘリテージカラー」が設定されたことがあり・・・。
-
トヨタ86に北米専用、「86 TRD スペシャルエディション」追加。ブレンボ、ザックスにTRDエアロ装着
| トヨタUSAが北米市場限定にて、渋い86限定モデルを追加 | トヨタが北米市場向け、「86 TRD スペシャルエディション」を発表。 「究極のパフォーマンス」を標榜した限定モデルで、ブレンボ製ブレ ...
続きを見る
こういったヘリテージカラーをテーマにしたレンダリングが公開されることも少なくはなく、つまり海の向こうではヘリテージカラー(グラフィック)が人気ということになりますが、日本ではあまりこういったレトロな特別仕様車が発売されることはなく、その理由はちょっとナゾ。
-
なぜ混ぜたッ!トヨタ・ハチロク×スバル・ブラット、ハコスカ×ダッジなど珍車3連発
| トヨタ・ハチロク×スバル・ブラットはちょっと欲しい | さて、レンダリング界では大人気なのが「異種混合レンダリング」。現実世界では「絶対に混ざることがない」二台(もしくはそれ以上)をミックスさせる ...
続きを見る
ただしアフターマーケットや、FLEXの販売する中古車では(ジムニーではありませんが)けっこう人気があると聞くので、消費者としては「欲しい」と考え、しかしメーカー側としてはそれが提供できていないだけなのかもしれません。
参考までに、多くのデザイナーは「レトロ」を嫌い、つまりレトロに走るということは創造性を放棄して過去に(安易に)助けを求めているからだと認識されているからだそうですが、そういった意味において、本国である日本において「本社の企画による」レトロ仕様が誕生しにくいといった可能性があるのかも(アメリカや中東、オーストラリアの場合はインポーターやディーラーの企画によって実現したのだと思われる)。
-
え?これが営業車のプロボックス?中古車両をリノベーションしてVWゴルフIっぽいルックスをゲットした「リノカ ユーロボックス」発売開始!
| 営業車でおなじみのトヨタ・プロボックスがこんなにオシャレになるなんて | さて、ランドクルーザーやハイエースの中古車販売で知られるショップ、「FLEX(フレックス)」。2017年に中古車をベースに ...
続きを見る
合わせて読みたい、スズキ・ジムニー関連投稿
-
スズキ・ジムニーの原点は「ホープ自動車」が開発した、日本初の軽四輪駆動車”ホープスターON360”だった!そのルーツに迫る
| ホープ自動車は三菱ではなく、スズキにこの全権利を売却した | さて、米ドーナツメディアが「スズキ・ジムニーがアメリカで販売されないのは、フェイクニュースがジムニーの評判を落としたからだ」という動画 ...
続きを見る
-
スズキ・ジムニーが米にて1995年以降発売されておらず、スズキが米国から”4輪事業撤退”せざるを得なくなったのは「1冊の雑誌」のフェイク記事が原因だった!
| 信じられないが、どうやら本当のようだ | さて、「スズキ・ジムニーに対するフェイクニュースが、スズキの米国での販売を引き上げさせた」という動画について。 今回はその後編をお届けしたいと思います。 ...
続きを見る