| 現時点では2026年の納車を目指して活動中、しかし実際に製造を開始できるかはまだ不明 |
車両そのものは非常に魅力的なデザインを持っているが
さて、イタリアの超高級電気自動車に特化したEVスタートアップ、Aehra(なんと読むんだろうな。アエラ?)がそのラインアップ第2弾となるセダンのデザインを公開。
AehraはすでにSUVを公開していますが、今回のセダンはSUVとも共通する外観を持っており、そしてSUVと同じ「4枚ドア」を備えます。
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Aehra セダンはこんなクルマ
このAehra セダンは先に発表されたSUVと同時並行にて開発されたものだといい、たしかに両者の間には高い共通性を確認可能。
ちなみにこちらがAehra SUV。
こちらがAehra セダン。
全体的なプロポーションはもちろん、ヘッドライトやドアカメラといったディティールもよく似ていますね。
Aehra セダンはミラノ・モンツァ・モーターショーにてコンセプトモデルとして発表されていますが、Aehra SUVと同じEVプラットフォームがベースになっており、EV専用設計ならではのレイアウトを持っています。
つまり「エンジンを搭載すること」を前提に設計された内燃機関用プラットフォームとは異なってAピラーの位置が前に出ており、やはりエンジンやドライブトレーン、クーリングデバイスの位置に左右されず、前後オーバーハングが極端に短いという特徴が顕著です。
全体的には、文字通り「流れるような」シルエットを持っており、ドアハンドルが完全に隠されるなどコンセプトカーのようなデザインが印象的。
そしてこの「細長いバー状の」テールランプはAehra各モデルに共通するデザイン的特徴ということになりそうです。
一方、Aehraセダンのパワートレーンには不明な所も多い
今回公開されたのはAehraセダンの外観のみであり、インテリア、そしてパワートレーンについては非公開。
パワートレーンについては、Aehara SUVと同様にMibaバッテリーシステムと提携して開発した特注のバッテリーソリューション(120kWh)を持ち、これにより目標航続距離は800km、そして搭載されるエレクトリックモーターは3つそして合計で800馬力を発生する可能性が大(もちろんAWD)。
なお、車体各部には、鍛造カーボンファイバー技術を含む、スーパーカーやハイパーカーに通常使用される「超高度で、非常に軽く、持続性の高い複合材料」を使用しているといい、よって軽量な車体と高い運動性能を持つであろうことも推測可能。
ちなみにこのAehraのデザインを担当するのはランボルギーニでムルシエラゴ、アヴェンタドール、ウラカン、チェンテナリオ、ウルスのデザインを担当したフィリッポ・ペリーニ氏。
同氏はランボルギーニから(同じグループの)イタルデザインへと移動し、その後はイタルデザインを辞してヒョンデへと移籍したものの、現在は(Aehraのデザインを行っているところを見るに)ヒョンデを退職したものと思われます。
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ただ、このAehraが実際にクルマを発表できるかどうかは現時点では「不明」であり、というのも現在Aehraは資金を調達している途中であると報じられているため。
Aeharaによれば「2026年までに北米とヨーロッパの顧客にセダンとSUVの納入を開始できるよう、実質的な民間資金を用意したとのことですが(当初の納車開始目標から1年遅れ)、その後には中国と中東においても販売を行うと述べており、車両価格は16万ユーロ(約2500万円)あたりになるとされ、つまりはポルシェ・タイカンやメルセデス・ベンツEQS、BMW i7よりも高額な部類に属するということになりますね。
なお、こういった新興EVメーカーが多数登場しているのが現在の状況ではあるものの、しかし「その活動資金はどうやって捻出しているんだろう」といつも不思議に思います。
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